永住権職種

教師(中・高)で
オーストラリア
永住権を目指すには
必要な資格・費用・
手順を解説

仕事内容から、教員養成コース・卒業ビザ・

スキルアセスメント・就労ビザ申請までの流れをまとめて確認できます

📅 2026年10月更新
✍️ 留学カウンセラー:Haruki Yamada
✍️ 移民カウンセラー:Namo Kim

🕐 約5分で読めます

教師(中・高)で永住権を目指すには、オーストラリアで認定された教師養成コース(Bachelor of Education または Master of Teaching)を修了し、卒業後に教員登録を完了し、就労・永住ビザを目指す流れが基本になります。教育水準の高いオーストラリアでは教師として求められる英語力もIELTS 7.0〜7.5(スピーキング・リスニング8.0を求められる場合も)と高い水準です。

このページでは、登録移民エージェントが在籍するSOL留学での経験から、仕事内容、必要な学位・英語力・費用、永住権取得までの4ステップ、おすすめ大学までを整理して解説します。

📌 ご注意
永住権・ビザ・スキルアセスメントの制度や費用は頻繁に変更されます。本ページの数値は執筆時点の参考情報です。ご自身の状況に合わせた最新情報はSOL留学へお気軽にお問い合わせください。

教師(中・高)でオーストラリア永住権は目指せますか?

はい、現在も永住権を目指すことが可能です。教師(中・高)はオーストラリアでSecondary School Teacher(ANZSCOコード241411)と呼ばれ、MLTSSL(中長期戦略技能リスト)およびCSOL(Core Skills Occupation List)に含まれる職業です。教員不足が続く州も多く、都市部・地方を問わず需要のある永住権職種です。

一方で教育学部への進学は、IELTS 7.0〜7.5相当の高い英語力が求められます。さらに大学によっては、志望動機書・面接・適性検査(Casperテストなど)といった他のコースではあまり見られない入学条件が課されることもあります。

オーストラリアのSecondary Teachingでは担当教科(Teaching Area)を2つ選択し、LOTE(Languages Other Than English:英語以外の言語教育)を選べる大学であれば日本語教師を目指すこともできるため、「日本語を教える仕事で永住権を取得したい」という方にもおすすめの職種です。

オーストラリアでの教師(中・高)の仕事内容とは?


オーストラリアの中学・高校教師の仕事内容

オーストラリアの教師(中・高)は、中等教育(Year 7〜12)の生徒を対象に、英語・数学・科学・社会・芸術・音楽・LOTEなどの担当教科を教える専門職です。教科指導だけでなく、学習・進路指導、生活面での支援、課外活動や学校行事への参加など幅広い役割を担います。

日本の教師と大きく異なる点として、オーストラリアの中学校・高校は移民や留学生が多く、英語が母語でない生徒へのESL(英語補習教育)サポートが関わる場面があることや、中学から高校まで幅広い学年を教える可能性があることが挙げられます。以下で関連する職種を比較します。

Secondary School Teacher:中学・高校教師に相当

中等教育(Year 7〜12)で、選択した2つの担当教科を中心に指導を行います。スキルアセスメントの査定機関はAITSL(Australian Institute for Teaching and School Leadership)で、Bachelor以上の教員養成学位の取得が必要です。

関連資格 Bachelor of Education (Secondary)
Master of Teaching (Secondary)
コース期間 2〜4年(大学) ※コースにより変動

Primary School Teacher:小学校教師に相当

初等教育(Foundation〜Year 6)で、ほぼすべての教科を担任として幅広く指導する職種です。Secondary School Teacherと同じくAITSLが査定機関となり、小学校向け(Primary)の教員養成学位の取得が必要です。

関連資格 Bachelor of Education (Primary)
Master of Teaching (Primary)
コース期間 2〜4年(大学) ※コースにより変動

Early Childhood Teacher:幼稚園教諭に相当

主に就学前(5-6歳前まで)の子どもを対象に、遊びを通した学びや発達支援を行う職種です。査定機関はAITSLではなくACECQA(Australian Children’s Education and Care Quality Authority)となる点に注意が必要です。

関連資格 Bachelor of Early Childhood Education
Master of Teaching (Early Childhood)
コース期間 2〜4年(大学) ※コースにより変動

幼稚園教諭で永住権を目指す方法を見る

上記職種における主な勤務先は以下の通りです。

    • 公立の中学校・高校(州政府運営)
    • 私立学校 / カトリック系学校
    • インターナショナルスクール
    • 語学・LOTE教育を行う学校 / 教育機関
    • 地方・遠隔地の学校 など
📌 カウンセラーメモ
中学・高校教師、小学校教師、幼稚園教諭は同じ「教師」でも、対象年齢・取得すべき学位・査定機関がそれぞれ異なります。また、AITSLのスキルアセスメントはビザ申請のためのもので、実際に学校で働くには各州の教員登録(QLDならQCT、VICならVIT、NSWならNESAなど)が別途必要です。

教師(中・高)に必要な資格・英語力・費用はどれくらいですか?

教師(中・高)を目指す場合、高校卒業後に進学する4年制のBachelor of Education (Secondary)と、既に他分野の学士号をお持ちの方向けの2年制Master of Teaching (Secondary)の2つが主な選択肢です。いずれもIELTS 7.0〜7.5前後の高い英語力と、年間$26,000〜$53,000程度の学費が目安になります。以下でコースレベルごとの違いを比較します。

Bachelor of Education (Secondary):高校卒業後に目指す標準ルート

中学・高校教員を目指す4年制の学士課程です。教育学の基礎理論と2つの担当教科を学びながら、段階的に学校実習を行い、教員としての登録を目指します。

項目 内容
就学期間 4年間(学校実習:約80〜90日間)
平均費用 / 年間 約$26,000〜$53,000 ※大学により学費は異なります
入学に必要な英語力 IELTS 7.0〜7.5相当(各バンド指定あり) ※大学により異なります
授業内容 担当教科(2教科)の専門科目 / 教育心理学 / インクルーシブ教育 / 先住民教育 / 授業設計・評価方法 / 学校実習 など
将来のキャリア Secondary School Teacher(中学・高校教師)

Master of Teaching (Secondary):学士保持者向けの登録ルート

他分野の学士号をお持ちの方がキャリアチェンジとして中学・高校教員を目指す2年制の修士課程です。教育理論・教授法を学びつつ、担当教科の指導法と集中的な学校実習を通じて資格取得を目指します。出願にあたっては、学士課程で担当教科に関連する科目を一定以上履修していることが求められるのが一般的です。

項目 内容
就学期間 2年間(学校実習:約60〜80日間)
平均費用 / 年間 約$26,000〜$53,000 ※大学により学費は異なります
入学に必要な英語力 IELTS 7.0〜7.5相当(スピーキング・リスニング8.0を求める大学もあり) ※大学により異なります
入学条件 学士号(GPA等の成績基準あり)+担当教科に関連する科目の履修歴、適性検査(Casperテスト等)を課す大学もあり
将来のキャリア Secondary School Teacher(中学・高校教師)
📌 補足
Master of Teachingでは、学士課程で履修した科目によって選択できる担当教科(Teaching Area)が決まります。日本語(LOTE)を担当教科にしたい場合も、日本語能力や関連科目の履修歴の証明が求められることがあります。ご自身の学歴で出願可能かどうかは個別にご相談ください。

教師(中・高)として永住権を取得するまでの4ステップは?

教師(中・高)として永住権を目指す場合、①コース履修 → ②卒業ビザ(Subclass 485)申請 → ③AITSLのスキルアセスメント → ④就労ビザ・永住ビザ申請という4つのステップを踏むのが基本的な流れです。それぞれの内容を見ていきます。

Step 1コース履修(2〜4年)
教師での永住権取得を考える場合、スキルアセスメント申請のために学士以上の教員養成学位の取得が必要です。現時点でのバックグラウンド(学歴)に応じて、高校卒業後に進学する4年制のBachelor of Education (Secondary)、または既に学士号をお持ちの方向けの2年制Master of Teaching (Secondary)のいずれかが選択肢に上がります。また、次のステップの卒業ビザ申請のために、オーストラリアで2年(92週)以上の学習期間を満たすコースである必要があります。詳細な学位選びは卒業後のプランによっても異なるため、ぜひお問い合わせください。
Step 2卒業ビザ(Subclass 485)の申請

卒業ビザは、オーストラリアの教育機関を卒業した留学生が申請できる一時的な滞在・就労ビザで、学生ビザのような就労制限なくオーストラリアに滞在できます。この期間中に教師として就労経験を積んだり、スキルアセスメントに合格して次の就労・永住ビザの準備を進めます。教員養成の学位は大学(Bachelor以上)に該当するため、主に以下のストリームが対象となります。Post-Higher Education Work stream(大学など)

対象 オーストラリアの大学や高等教育機関でBachelor / Honours / Master / Doctoralなどのプログラムを修了
対象コース・教育機関 コースの制限なし、CRICOSに登録されたオーストラリアの大学・高等教育機関
ビザの有効期間 学位により2年〜3年(一定条件による追加で延長あり)
英語要件 IELTS 6.5(各バンド5.5以上)または同等の英語技能試験のスコア
PTE, TOEFL iBT, OET, Cambridge検定など

卒業ビザの詳細を見る

Step 3AITSLによるSkill Assessmentのパス

Skill Assessmentは、各個人の職業スキルや資格がオーストラリアの基準を満たしているかを査定するプロセスで、教師(中・高)の査定機関はAITSL(Australian Institute for Teaching and School Leadership)です。Skill Assessmentへの合格は、後述するSubclass 189・190・491などの就労ビザ申請に必須の条件です。なお、このスキルアセスメントは就労ビザ申請のためのものであり、実際に教師として働くために必要な各州の教員登録とは別の手続きです。

学位 少なくとも4年間の大学レベルの教育を修了しており、その中に中等教育の教員養成に関する1年以上のフルタイムの学習が含まれていること
実習時間 中等教育段階の生徒を対象とした45日以上の指導実習(Supervised Teaching Practice)の完了
英語力 IELTS Academic:Reading・Writing 7.0以上、Speaking・Listening 8.0以上
※英語圏の国で4年間の高等教育を修了している場合などは免除の対象となる場合があります
申請費用 AUD $1,198(2026年9月7日以降の申請)
📌 補足
AITSLの審査基準・費用は変更されることがあります。ご自身の学位・英語スコアが基準を満たしているかは、AITSL公式サイトまたはSOL留学まで必ずご確認ください。
Step 4就労ビザ(永住ビザ)申請

教師(中・高)はMLTSSL(中長期戦略技能リスト)およびCSOL(Core Skills Occupation List)に含まれる職種で、対象となる主なビザは以下の通りです。ビザの申請条件や詳細は各ビザのページからご確認ください。

教員養成コースを学べるおすすめの大学はどこですか?

VIC州のDeakin University、QLD州のThe University of Queensland、複数州にキャンパスを持つSouthern Cross Universityは、いずれも教育分野で実績があり、日本人留学生からの人気も高い大学です。それぞれの特徴とコース情報を比較します。

ディーキン大学(Deakin University)


ディーキン大学 教員養成コースのキャンパス

画像引用元:https://www.deakin.edu.au/

VIC州メルボルンにメインキャンパスを構える大学です。教育分野では実践重視の学びと革新的な教授法(Berry Street Education Modelなど)を取り入れ、即戦力となる教師の育成に力を入れています。豊富な学校実習や国際体験の機会を通じて、多様な教育現場に対応できる力を身につけられる点が魅力です。

コース名 Bachelor of Arts / Master of Teaching (Secondary)
Master of Teaching (Secondary)
キャンパス Melbourne
コース期間 Bachelor + Master:4年間 Master:2年間
学費 / 年間 Bachelor + Master:約$41,000 Master:約$41,600 ※2026年度
入学条件 Bachelor + Master:高等学校相当以上の学歴の証明、IELTS 6.0(各バンド6.0以上)相当の英語力、Master進学前までにCasperテスト(適性検査)に合格
Master:教育分野以外の学士号、IELTS 7.0(Speaking・Listening 7.5、Reading・Writing 7.0以上)相当の英語力、Casperテストの合格

ディーキン大学の特徴を見る

クイーンズランド大学(The University of Queensland)


クイーンズランド大学 教員養成コースのキャンパス

画像引用元:https://about.uq.edu.au/

QLD州におけるGo8の一角を担う大学で、研究力の高さと、最先端の研究施設・歴史を感じるクラシックなキャンパスが特徴です。多文化なキャンパス環境と充実したサポート体制により、留学生一人ひとりが安心して学べる点も魅力です。高校卒業後に進学するBachelorコースに加え、学士保持者向けのMasterコースも提供しています。

コース名 Bachelor of Education (Secondary)
Master of Teaching (Secondary)
キャンパス St Lucia(ブリスベン)
コース期間 Bachelor:4年間 Master:2年間
学費 / 年間 約$48,080 ※2027年度
入学条件 Bachelor:高等学校卒業相当の学歴
Master:GPA 7段階中4.5以上での学士卒業+2つのTeaching Areaに関連する科目の履修歴
共通:IELTS 7.5(Speaking・Listening 8.0、Reading・Writing 7.0以上)相当の英語力

クイーンズランド大学の特徴を見る

サザンクロス大学(Southern Cross University)


サザンクロス大学 教員養成コースのキャンパス

画像引用元:https://www.scu.edu.au/experience/explore-our-campuses/

海が見えるゴールドコーストキャンパスをはじめ、ブリスベン・メルボルン・パース・シドニーなど複数都市にキャンパスを持ち、留学生に人気の大学です。総合大学の中では比較的リーズナブルな学費も魅力で、Masterコースは住みたい都市に合わせてキャンパスを選びやすいのが特徴です。

コース名 Bachelor of Education (Secondary)
Master of Teaching (Secondary)
キャンパス Bachelor:Gold Coast
Master:Brisbane / Gold Coast / Melbourne / Perth / Sydney
コース期間 Bachelor:4年間 Master:2年間
学費 / 年間 約$27,000 ※2027年度
入学条件 Bachelor:高等学校卒業相当の学歴、IELTS 7.0(各バンド7.0以上)相当の英語力
Master:学士号、IELTS 7.5(Speaking・Listening 8.0、Reading・Writing 7.0以上)相当の英語力
※キャンパスによって追加の条件があります

サザンクロス大学の特徴を見る

その他に教員養成コースを提供している大学(州別)

上記3校以外にも、以下の大学でEducation / Teachingコースが提供されています。

QLD Griffith University / Queensland University of Technology / University of the Sunshine Coast / Australian Catholic University / James Cook University など
NSW The University of Sydney / Western Sydney University / University of Wollongong / The University of Newcastle / Australian Catholic University / UNSW Sydney / Macquarie University / University of Technology Sydney / University of New England など
VIC RMIT University / La Trobe University / Victoria University / Australian Catholic University / Federation University / Swinburne University of Technology など
SA Adelaide University / Flinders University など
WA The University of Western Australia / Curtin University / Edith Cowan University / The University of Notre Dame Australia / Murdoch University など

よくある質問 FAQ

教師(中・高)でオーストラリアの永住権は取得できますか?

はい。教師(中・高)はSecondary School TeacherとしてMLTSSL・CSOLの職業リストに含まれており、教員養成学位の取得、卒業ビザでの滞在、AITSLのスキルアセスメント合格、就労ビザ・永住ビザ申請というステップを経て永住権取得を目指せます。

日本で教員免許を持っていなくても目指せますか?

はい。高校卒業後であればBachelor of Education (Secondary)、他分野の学士号をお持ちであればMaster of Teaching (Secondary)から目指すことができます。ただしMasterでは、学士課程で担当教科に関連する科目を履修していることが求められるのが一般的です。

日本語の先生として永住権を目指すことはできますか?

可能です。オーストラリアのSecondary Teachingでは担当教科を2つ選択するため、LOTE(英語以外の言語教育)を選べる大学であれば、日本語を担当教科として中学・高校教師を目指せます。

教員養成コース入学に必要な英語力の目安は?

大学やコースにより異なりますが、目安としてIELTS 7.0〜7.5程度が求められ、Speaking・Listeningで8.0を求める大学もあります。AITSLのスキルアセスメントでもReading・Writing 7.0以上、Speaking・Listening 8.0以上が基準となるため、早めの英語対策が重要です。

卒業ビザ(485)の後、次に何をすればよいですか?

卒業ビザの期間中にAITSLのスキルアセスメントに合格し、Subclass 189・190・482・491・494などの就労ビザ・永住ビザへ申請を進めるのが一般的な流れです。ご自身に合ったビザの選び方はSOL留学までご相談ください。

📝 まとめ:進学・永住権に関するご相談はSOL留学まで

教師(中・高)で永住権を目指す道のりは、学位選び・担当教科の選択・卒業ビザ・スキルアセスメント・ビザ申請と複数のステップが絡み合い、高い英語力も求められるため、早い段階から逆算した計画が重要です。SOL留学では登録移民エージェント(RMA)による専門的なアドバイスが可能ですので、就労ビザの選択肢や永住権への具体的なステップも安心してご相談いただけます。

ビザに関する一般的な情報や学校紹介、コース申請などは無料で承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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