会計士でオーストラリア
永住権を目指すには
|必要な資格・費用・
手順を解説
仕事内容から、会計コース・卒業ビザ・スキルアセスメント・就労ビザ申請までの流れをまとめて確認できます
会計士(Accountant)で永住権を目指すには、オーストラリアで会計を専攻できる学士(Bachelor)または修士(Master)コースを修了し、卒業ビザで滞在しながらCPA Australiaなどの査定機関によるスキルアセスメントに合格し、就労・永住ビザを目指す流れが基本になります。スキルアセスメントではIELTS Academic 7.0(各バンド7.0以上)相当の英語力が求められます。
このページでは、登録移民エージェントが在籍するSOL留学での経験から、仕事内容、必要な学位・英語力・費用、永住権取得までの4ステップ、おすすめの学校までを整理して解説します。なお、公認会計士(CPA)の資格を取得する方法や、公認会計士として現地就職するプロセスは本ページの対象外です。
永住権・ビザ・スキルアセスメントの制度や費用は頻繁に変更されます。本ページの数値は執筆時点の参考情報です。ご自身の状況に合わせた最新情報はSOL留学へお気軽にお問い合わせください。
会計士でオーストラリア永住権は目指せますか?
はい、現在も永住権を目指すことが可能です。会計士はオーストラリアでAccountant (General)(ANZSCOコード221111)と呼ばれ、MLTSSL(中長期戦略技能リスト)およびCSOL(Core Skills Occupation List)に含まれる職業です。世界中で需要の高い職業で、オーストラリアで取得した学位や経験は他の国で働く可能性を広げることにもつながります。
スキルアセスメントの査定機関にはCA ANZ(Chartered Accountants Australia and New Zealand)、CPA Australia、IPA(Institute of Public Accountants)の3つがありますが、一般的にCPA Australiaで申請する方が多いため、本ページではCPA Australiaでスキルアセスメントを受ける方法を中心に説明します。
一方で、会計士は永住権を目指す方に人気の職種のため、技術独立ビザ(Subclass 189)などの招待を受けるには高いポイントが求められる傾向があります。英語力や現地での就労経験など、ポイントを積み上げる計画も併せて考えることが大切です。
オーストラリアでの会計士の仕事内容とは?

オーストラリアの会計士は、財務諸表の作成、予算・経費管理、税務申告、経営判断のための財務分析など、企業や個人のお金に関わる業務を専門的に担う職業です。中小企業から大企業、会計事務所まで幅広い職場で活躍できます。
永住権の対象となる会計士の職種には、担当する業務内容によっていくつかの種類があります。以下で代表的な3つの職種を比較します。
Accountant (General):一般会計士
幅広い会計業務を担当する会計士で、財務諸表の作成や予算管理、経費管理など企業の会計全般をサポートします。中小企業から大企業まで幅広く活躍可能です。
| ANZSCOコード | 221111 |
| 主なポジション名 | Financial Analyst / Insolvency Consultant / Insolvency Practitioner など |
Management Accountant:管理会計士
経営陣向けに財務分析や予算策定、コスト管理を行い、経営判断や戦略立案のための情報提供を専門とする会計士です。企業の効率化や利益最大化に貢献します。
| ANZSCOコード | 221112 |
| 主なポジション名 | Cost Accountant / Carbon Accountant / Commercial Accountant / Product Accountant など |
Taxation Accountant:税理会計士
法人・個人・信託の税務申告や節税アドバイスを専門とし、税務コンプライアンスや複雑な税務問題の解決を担当する会計士です。税務戦略やリスク管理にも関わります。
| ANZSCOコード | 221113 |
| 主なポジション名 | Taxation Agent / Taxation Consultant など |
上記職種における主な勤務先は以下の通りです。
-
- 会計事務所 / 税理事務所
- 一般企業の経理・財務部門
- 銀行・保険会社などの金融機関
- 政府機関・公共団体
- コンサルティング会社 など
会計士に必要な資格・英語力・費用はどれくらいですか?
会計士としてスキルアセスメントを受けるには、オーストラリアの認定教育機関で学士号以上の資格を取得していることが条件です。高校卒業後に進学する3年制のBachelor of Commerce / Business(Accounting専攻)またはBachelor of Accounting、既に学士号をお持ちの方向けの2年制Master of Professional Accountingが主な選択肢で、入学にはIELTS 6.5(各バンド6.0以上)前後の英語力が目安になります。以下でコースごとの違いを比較します。
Bachelor of Commerce / Business(Accounting専攻):ビジネス全般+会計を学ぶルート
学部名がCommerceやBusinessであっても、学部の中でAccountingを専攻として選択することで、永住権申請の対象となるコースになります。ビジネス全般の知識を得られるため、将来マーケティングや管理職など会計以外の分野にも進みやすいことがメリットです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就学期間 | 3年間 |
| コース費用(総額) | 約$89,400〜$159,600 ※大学により大きく異なります |
| 入学に必要な英語力 | IELTS 6.5(各バンド6.0以上)相当 |
| 授業内容 | マーケティング / 経済 / マネジメントなど幅広いビジネス科目 + 財務会計・管理会計などの会計科目 |
| 将来のキャリア | Accountant / Management Accountant / Taxation Accountant / Auditor / Business Analyst / Financial Analyst / Financial Controller など |
Bachelor of Accounting:会計に特化して学ぶルート
Bachelor of Business(Accounting)が「ビジネス全般+会計の基礎」を学ぶのに比べ、より会計関連の科目に特化していることが特徴です。財務会計・管理会計・監査・税務などの専門科目が中心で、CPA / CAなどの専門資格取得に直結するカリキュラムが組まれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就学期間 | 3年間 |
| コース費用(総額) | 約$89,400〜$140,000 ※大学により大きく異なります |
| 入学に必要な英語力 | IELTS 6.5(各バンド6.0以上)相当 |
| 授業内容 | 財務会計 / 管理会計 / 監査 / 税務 / 会計関連法規 など |
| 将来のキャリア | Accountant / Management Accountant / Taxation Accountant / Auditor / Chartered Accountant / Forensic Accountant など |
Master of Professional Accounting:学士保持者向けのルート
既に学士号をお持ちの方が会計士を目指す2年制の修士課程です。学校によってMaster of Professional Accounting、Master of Accountingなど名称が異なります。4年制大学の卒業資格は必須ですが、Accountingのバックグラウンドが必要かどうかは学校によって異なるため、併せて確認が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就学期間 | 2年間 |
| コース費用(総額) | 約$52,000〜$120,000 ※大学により大きく異なります |
| 入学に必要な英語力 | IELTS 6.5(各バンド6.0以上)相当 ※IELTS 7.0を基準とする学校もあり |
| 授業内容 | 会計専門知識 / 問題解決力・分析スキル / 会計規制・実務の最新動向 / 法律・職業倫理 / 戦略的データ管理 など |
| 将来のキャリア | Accountant / Management Accountant / Taxation Accountant / Auditor / Financial Controller / Chief Financial Officer など |
スキルアセスメントに合格するには、学位を取得するだけでなく、CPA Australiaなどの査定機関が指定する必須の会計分野(Competency Areas)をカバーしている必要があります。コースや専攻の選び方によっては必須分野が不足する場合もあるため、出願前にご相談ください。
会計士として永住権を取得するまでの4ステップは?
会計士として永住権を目指す場合、①コース履修 → ②卒業ビザ(Subclass 485)申請 → ③CPA Australiaのスキルアセスメント → ④就労ビザ・永住ビザ申請という4つのステップを踏むのが基本的な流れです。それぞれの内容を見ていきます。
Step 1コース履修(2年以上)
会計士での永住権取得を考える場合、スキルアセスメント申請のために、査定機関の基準を満たす学士以上の会計関連学位の取得が必要です。現時点でのバックグラウンド(学歴)に応じて、高校卒業後に進学する3年制のBachelor(Commerce / Business / Accounting)、または既に学士号をお持ちの方向けの2年制Master of Professional Accountingのいずれかが選択肢に上がります。また、次のステップの卒業ビザ申請のために、オーストラリアで2年(92週)以上の学習期間を満たすコースである必要があります。詳細な学位選びは卒業後のプランによっても異なるため、ぜひお問い合わせください。
Step 2卒業ビザ(Subclass 485)の申請
卒業ビザは、オーストラリアの教育機関を卒業した留学生が申請できる一時的な滞在・就労ビザで、学生ビザのような就労制限なくオーストラリアに滞在できます。この期間中に会計士として就労経験を積んだり、スキルアセスメントに合格して次の就労・永住ビザの準備を進めます。会計の学位は大学(Bachelor以上)に該当するため、主に以下のストリームが対象となります。
Post-Higher Education Work stream(大学など)
| 対象 | オーストラリアの大学や高等教育機関でBachelor / Honours / Master / Doctoralなどのプログラムを修了 |
| 対象コース・教育機関 | CRICOSに登録されたコースで、2年(92週)以上の学習期間を満たしていること(過去6か月以内に保持していた学生ビザで履修したもの) |
| ビザの有効期間 | 学位により2年〜3年(一定条件による追加で延長あり) |
| 英語要件 | IELTS 6.5(各バンド5.5以上)または同等の英語技能試験のスコア PTE, TOEFL iBT, OET, Cambridge検定など |
| 年齢 | 申請時に35歳以下であること |
Step 3CPA AustraliaによるSkill Assessmentのパス
Skill Assessmentは、各個人の職業スキルや資格がオーストラリアの基準を満たしているかを査定するプロセスです。会計士の査定機関はCA ANZ・CPA Australia・IPAの3つで、本ページでは申請者の多いCPA Australiaの基準を紹介します。
Skill Assessmentへの合格は、後述するSubclass 189・190・491などの就労ビザ申請に必須の条件です。なお、このスキルアセスメントはビザ申請のためのものであり、公認会計士(CPA)の資格取得とは別の手続きです。
| 学位 | オーストラリアの学士号以上、またはそれと同等と認められる学位 |
| 専攻エリア | CPA Australiaが指定する必須の会計分野(Competency Areas)をカバーしていること ※詳細はCPA Australia公式サイトをご確認ください |
| 英語力 | IELTS Academic 7.0(各バンド7.0以上)相当 ※PTE Academic・TOEFL iBTなども利用可(各試験で必要スコアが異なります) |
| 申請費用 | AUD $565(オーストラリア国内から申請)/ AUD $514(国外から申請) |
CPA Australiaの審査基準・費用は変更されることがあります。ご自身の学位・英語スコアが基準を満たしているかは、CPA Australia公式サイトまたはSOL留学まで必ずご確認ください。
Step 4就労ビザ(永住ビザ)申請
会計士はMLTSSL(中長期戦略技能リスト)およびCSOL(Core Skills Occupation List)に含まれる職種で、対象となる主なビザは以下の通りです。ビザの申請条件や詳細は各ビザのページからご確認ください。
会計コースを学べるおすすめの学校はどこですか?
VIC州のMonash University、QLD州のQueensland University of Technology(QUT)、複数都市にキャンパスを持つKaplan Business School(KBS)は、いずれも会計・ビジネス分野で実績があり、日本人留学生からの人気も高い学校です。それぞれの特徴とコース情報を比較します。
モナッシュ大学(Monash University)

画像引用元:https://www.monash.edu/about
世界大学ランキングの常連で、オーストラリアの主要研究大学グループであるGo8(グループオブエイト)の一つです。国内最大規模のキャンパスに加え、オーストラリア国外にもキャンパスを持ち、世界をリードするグローバルな人材の育成に力を入れています。留学生率が約35%と高く、留学生の受け入れに積極的な点も魅力です。
| コース名 | Master of Professional Accounting |
| キャンパス | Caulfield(メルボルン) |
| コース期間 | 2年間 |
| 学費(総額) | 約$74,200 ※2025年7月時点 |
| 入学条件 | 学士号(成績条件あり) IELTS 6.5(各バンド6.0以上)相当の英語力 |
クイーンズランド工科大学(QUT)

画像引用元:https://www.qut.edu.au/research
ブリスベン中心部にキャンパスを構え、近代的な校舎と設備を誇る公立大学です。理論と実践のバランスが取れた授業で実社会での即戦力を養うことをモットーとしており、卒業後の就職率が高いことでも知られています。
| コース名 | Bachelor of Business (Accounting) |
| キャンパス | Gardens Point(ブリスベン) |
| コース期間 | 3年間 |
| 学費(総額) | 約$109,200 ※2025年7月時点 |
| 入学条件 | 高等学校卒業以上(成績条件あり) IELTS 6.5(各バンド6.0以上)相当の英語力 |
カプラン・ビジネス・スクール(Kaplan Business School)

画像引用元:https://www.kbs.edu.au/about-us/campus-locations/melbourne-campus
世界30カ国で大学・専門学校・英語学校を運営するカプラングループのビジネス専門校です。実践力を身につけることにフォーカスしたコースを開講しており、他の大学と比較してリーズナブルな学費が魅力です。主要都市にキャンパスがあり、住みたい都市に合わせて選びやすいのも特徴です。
| コース名 | Master of Accounting |
| キャンパス | Adelaide / Brisbane / Gold Coast / Melbourne / Sydney / Perth |
| コース期間 | 2年間 |
| 学費(総額) | 約$52,000(他費用あり) ※2025年7月時点 |
| 入学条件 | 学士号 IELTS 6.0(Speaking・Writing 6.0、Listening・Reading 5.5以上)相当の英語力 |
その他に会計コースを提供している学校(州別)
上記3校以外にも、以下の学校でAccounting関連のコースが提供されています。
| QLD | Bond University / Southern Cross University / University of the Sunshine Coast / Torrens University / Griffith University / CQUniversity / James Cook University / Kaplan Business School など |
| NSW | University of Technology Sydney / Macquarie University / UNSW Sydney / CQUniversity / University of Wollongong / Charles Darwin University / Torrens University など |
| VIC | Deakin University / RMIT University / Australian Catholic University / Swinburne University of Technology / Le Cordon Bleu Australia / Kaplan Business School など |
| SA | Adelaide University / Flinders University / Torrens University / Kaplan Business School など |
| WA | The University of Western Australia / Curtin University / Southern Cross University / Kaplan Business School など |
よくある質問 FAQ
会計士でオーストラリアの永住権は取得できますか?
はい。会計士はAccountant (General)としてMLTSSL・CSOLの職業リストに含まれており、会計関連学位の取得、卒業ビザでの滞在、CPA Australiaなどのスキルアセスメント合格、就労ビザ・永住ビザ申請というステップを経て永住権取得を目指せます。
会計の学歴や実務経験がなくても目指せますか?
はい。高校卒業後であればBachelor of Commerce / Business(Accounting専攻)やBachelor of Accounting、他分野の学士号をお持ちであればMaster of Professional Accountingから目指すことができます。Masterで会計のバックグラウンドが必要かどうかは学校によって異なります。
スキルアセスメントに必要な英語力の目安は?
CPA Australiaのスキルアセスメントでは、IELTS Academic 7.0(各バンド7.0以上)相当の英語力が求められます。大学入学時(IELTS 6.5前後)より高い水準のため、在学中から計画的に英語対策を進めることが重要です。
会計士で永住権のポイントを上げる方法はありますか?
英語力のスコアアップ、オーストラリア国内での就労経験、会計分野のProfessional Year(プロフェッショナル・イヤー)プログラムの修了などがポイント加算の対象になります。会計士は人気職種で求められるポイントが高い傾向があるため、早めの計画が大切です。
卒業ビザ(485)の後、次に何をすればよいですか?
卒業ビザの期間中にCPA Australiaなどのスキルアセスメントに合格し、Subclass 186・189・190・482・491・494などの就労ビザ・永住ビザへ申請を進めるのが一般的な流れです。ご自身に合ったビザの選び方はSOL留学までご相談ください。
📝 まとめ:進学・永住権に関するご相談はSOL留学まで
会計士で永住権を目指す道のりは、学位・専攻選び・卒業ビザ・スキルアセスメント・ビザ申請と複数のステップが絡み合い、高い英語力やポイントも求められるため、早い段階から逆算した計画が重要です。SOL留学では登録移民エージェント(RMA)による専門的なアドバイスが可能ですので、就労ビザの選択肢や永住権への具体的なステップも安心してご相談いただけます。
ビザに関する一般的な情報や学校紹介、コース申請などは無料で承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
オーストラリアで永住権を目指せる他の職業も見てみませんか?
職種ごとの条件・コース・学校を一覧で確認できます
職業一覧を見る
