チャイルドケア(保育士)でオーストラリア永住権を目指すには|必要な資格・費用・手順を解説
チャイルドケアワーカーの仕事内容から、コースの費用・英語力、スキルアセスメント・卒業ビザ・就労ビザ申請までの流れをまとめて確認できます
チャイルドケア(保育士)で永住権を目指すには、Certificate III+Diploma of Early Childhood Education and Careの合計2年間のコースを履修し、卒業の就労歴などをもとに就労・永住ビザを申請する流れが基本になります。日本と同様にチャイルドケアワーカーの人手不足が続いており、2024年のスポンサービザ制度変更でビザの選択肢が増えたことから、留学生の間でも注目が再度高まっている職業です。
このページでは、登録移民エージェントが在籍するSOL留学が、チャイルドケアワーカーの仕事内容から、必要な資格・英語力・費用、永住権取得までの4ステップ、おすすめの学校までを整理して解説します。
永住権・ビザ・スキルアセスメントの制度や費用は頻繁に変更されます。本ページの数値は執筆時点の参考情報です。ご自身の状況に合わせた最新情報はSOL留学へお気軽にお問い合わせください。
チャイルドケア(保育士)でオーストラリア永住権は目指せますか?
はい、チャイルドケアワーカーとして永住権を目指すことは可能です。日本と同様にオーストラリアでもチャイルドケアワーカー(保育士)の人手不足が続く中、2024年にスポンサービザの制度変更によりチャイルドケアのビザの選択肢が増加しました。これにより、オーストラリア留学におけるチャイルドケアコースという選択肢がこれまで以上に注目を浴びています。
一方で、オーストラリアでの就労ビザや永住ビザの取得は年々厳しくなる傾向にあり、関連する職歴や資格の取得など様々な条件が求められます。また、チャイルドケアワーカーの場合は現状、雇用主スポンサービザが主な永住方法となる点にも注意が必要です。まずは仕事内容や役職ごとに必要な資格、永住権取得までの流れを理解することが重要なステップとなります。
オーストラリアでのチャイルドケアワーカーの仕事内容とは?

オーストラリアでよく耳にする「チャイルドケア」は、厳密には職種名ではなく日本の保育園(チャイルドケアセンター)を指します。実際の職種はチャイルドケアセンターなどで就労する、日本の保育士にあたるChildcare Worker(Educator)をはじめ、クラスの責任者や園長職など役職ごとに分かれており、ビザや永住に際してはそれぞれ求められる学位レベルが異なります。
Childcare Worker(Educator):日本の「保育士」にあたる役職
日々の遊びや学習における活動の管理や補助のほか、保護者との連絡なども担当します。Certificate IIIまたはDiplomaが求められることが多いですが、厳密には学位レベルの最低基準はなく、Certificate IIIが一般的な該当学位とされています。
| 関連資格 | Certificate III in Early Childhood Education and Care |
| コース期間 | 約6ヶ月〜1年 |
Group / Room Leader:各クラス・部屋の責任者
各年齢層の教育プログラムの考案・実施や、新人スタッフの指導などを行います。Diploma以上の学位が必要です。
| 関連資格 | Certificate III in Early Childhood Education and Care Diploma of Early Childhood Education and Care |
| コース期間 | 約2年 |
Childcare Centre Manager / Director:日本の園長職に近い役職
保育園全体の運営管理のほか、保護者や地域との連携なども行います。Diploma以上の学位と一定年数の経験が必要です。
| 関連資格 | Certificate III in Early Childhood Education and Care Diploma of Early Childhood Education and Care Bachelor of Early Childhood Education |
| コース期間 | 約2年〜4年(Bachelorの場合) |
Early Childhood Teacher:幼児教員にあたる役職
保育士とは異なり幼児教員にあたる役職で、主に就学前の子どもたちの教育を行い、現地の学校進学準備プログラムを担当します。Bachelor以上の学位が必要です。
| 関連資格 | Bachelor of Early Childhood Education |
| コース期間 | 3〜4年(大学) |
Early Childhood Teacherは、上記3つの職種とは求められる学位レベルや就労ビザ・永住ビザの取得プロセスが異なります。詳細は別ページで紹介していますので、気になる方は下記ページをご覧ください。
Early Childhood Teacher(幼児教員)で永住権を目指す方法を見る
チャイルドケアワーカーの主な勤務先
日本とは異なり、オーストラリアのチャイルドケアでは公立ではなく民間の会社(ケアセンター)が運営する施設が多くなります。
主な勤務先の例
- Childcare Centre(チャイルドケアセンター)
- Long Day Care Centre(長時間保育園)
- Preschool / Kindergarten(幼稚園)
- Family Day Care(家庭内保育) など
チャイルドケアに必要な資格・英語力・費用はどれくらいですか?
チャイルドケアワーカーとして働くにはCertificate III in Early Childhood Education and Careが基本となり、リーダー職や永住権取得を目指す場合はDiplomaまでの履修が必要です。各コースの就学期間は約1年間、平均費用は約$8,000〜$10,000、入学に必要な英語力はIELTS 5.5〜6.0前後が目安になります。以下でコース内容を確認します。
Certificate III in Early Childhood Education and Care:保育の基礎を学ぶコース
チャイルドケアにおける基礎的な内容を学ぶコースで、チャイルドケアワーカーとして就労する際に必要な学位レベルです。※役職や職場に応じて求められる学位レベルは異なる場合があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就学期間 | 約1年間(必須実習時間:最短160時間) |
| 平均費用 | 約$8,000〜$10,000 |
| 入学に必要な英語力 | IELTS 5.5〜6.0(各スコア5.0〜5.5以上) ※学校により異なります |
| 授業内容 | 保育スキル、子どもの発達、安全・衛生、日常ケアとアクティビティ など |
| 将来のキャリア | Childcare Worker / Educator(保育士) |
Diploma of Early Childhood Education and Care:リーダー職を目指す上級コース
チャイルドケアにおける上級レベルのコースで、特にリーダーシップや管理・監督業務に関する内容が含まれます。リーダー職に就く際に求められる学位レベルです。※役職や職場に応じて求められる学位レベルは異なる場合があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就学期間 | 約1年間(必須実習時間:最短280時間) |
| 平均費用 | 約$8,000〜$10,000 |
| 入学に必要な英語力 | IELTS 5.5〜6.0(各スコア5.0〜5.5以上) ※学校により異なります |
| 授業内容 | リーダーシップ・マネジメントスキル、保育方針やカリキュラム設計、スタッフ・施設の管理・監督 など |
| 将来のキャリア | Childcare Worker / Educator(保育士)、Room / Group Leader など |
チャイルドケアワーカーとして永住権を取得するまでの4ステップは?
チャイルドケアワーカーとして永住権を目指す場合、①コース履修 → ②Provisional Skill Assessmentのパス → ③卒業ビザ(Subclass 485)申請 → ④就労ビザ・永住ビザ申請という4つのステップを踏むのが基本的な流れです。それぞれの内容を見ていきます。
Step 1コース履修(約2年)
チャイルドケアワーカーでの永住権取得を目指す場合、Certificate III+Diplomaの2年間のコース履修が主な選択肢となります。Certificateコースでは基礎的な保育に関する座学や実習を行い、Diplomaコースではスタッフ・施設マネジメントやカリキュラムに関する知見を高める、よりマネジメント職向けの内容となります。Certificate IIIはチャイルドケアワーカーとして、Diplomaはリーダー職などに就くために必要という点で履修プランが組まれていますが、コース修了後の卒業ビザ取得やスキルアセスメント申請のためにも、この2つのコースの履修が必須となります。
Step 2Provisional Skill Assessmentのパス
Skill Assessmentは、各個人の職業スキルや資格がオーストラリアの基準を満たしているかを査定・評価する技術査定です。職種ごとに査定機関が異なり、チャイルドケアの分野ではACECQA(Australian Children’s Education & Care Quality Authority)が査定機関となります。Skill Assessmentは通常Provisional Skill AssessmentとFull Skill Assessmentに分かれていますが、卒業ビザ(Subclass 485)のPost-Vocational Education Work streamでは、前者のProvisional Skill Assessmentの完了が必要です。チャイルドケアにおける申請基準は以下の通りです。
| 必須項目 | 内容 |
|---|---|
| 学位 | ACECQAによって承認されたDiploma以上の関連学位を、CRICOSに登録された教育機関から取得 |
| 実習時間 | Diploma学位を保持している場合、オーストラリア国内の職場で少なくとも280時間(47日間)の監督付き実習を修了した証拠 |
| 申請費用 | $330 |
Step 3卒業ビザ(Subclass 485)の申請
卒業ビザ(Temporary Graduate visa Subclass 485)は、オーストラリアの教育機関(専門学校・大学など)を卒業した留学生が申請できる一時的な滞在・就労ビザです。申請するカテゴリーに応じて1.5〜4年間滞在でき、時間制限なく就労することが可能です。多くの留学生は、この期間中に就職先を見つけ、就労ビザ取得の準備期間として活用します。卒業ビザは大きく以下の2つのストリームに分かれます。Post-Vocational Education Work stream(専門学校)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | オーストラリアの専門コース(例:Certificate III・IV、Diplomaなど)を修了 |
| 対象コース | 政府の定める職種リスト(MLTSSL)に該当する職種の関連コース |
| ビザの有効期間 | 18か月 |
| スキルアセスメント | 職種ごとに異なる査定機関でProvisional Skill Assessmentの完了が必要 |
| 英語条件 | IELTS 6.5(各バンド5.5以上)またはPTE, TOEFL iBT, OET, Cambridge検定など同等の英語技能試験のスコア |
Post-Higher Education Work stream(大学など)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | オーストラリアの大学や高等教育機関でBachelor / Honours / Master / Doctoralなどのプログラムを修了 |
| 対象コース・教育機関 | コースの制限なし、CRICOSに登録されたオーストラリアの大学・高等教育機関 |
| ビザの有効期間 | 学位により2年〜3年(一定条件による延長あり) |
| 英語条件 | IELTS 6.5(各バンド5.5以上)またはPTE, TOEFL iBT, OET, Cambridge検定など同等の英語技能試験のスコア |
Step 4就労ビザ(永住ビザ)申請
Skilled Occupation Listの職業リストの区分によって、申請できる就労ビザの種類も変わります。チャイルドケアはMLTSSL(中長期戦略技能リスト)およびCSOL(Core Skills Occupation List)に含まれる職種で、チャイルドケア全般で対象となる主なビザは以下の通りです。
-
- サブクラス186:Employer Nomination Scheme visa(雇用主指名制度ビザ)
- サブクラス189:Skilled Independent Visa(技術独立ビザ)
- サブクラス190:Skilled Nominated Visa(州スポンサービザ)
- サブクラス482:Skilled In Demand Visa(雇用主スポンサービザ)
- サブクラス491:Skilled Work Regional (Provisional) visa(地方移住暫定スポンサービザ)
- サブクラス494:Skilled Employer Sponsored Regional (Provisional) visa(地方型暫定雇用ビザ)
チャイルドケアワーカー(Childcare Worker)に限定した場合、現状はCore Skills Occupation List(CSOL)のみに含まれているため、雇用主スポンサービザのみが対象となります。ビザの申請条件や詳細は各ビザのページからご確認ください。
チャイルドケアのコースを学べるおすすめの学校はどこですか?
州立で安定した教育環境のTAFEクイーンズランド、チャイルドケア分野で長年の実績を持つチャールトン・ブラウン、学校所有のケアセンターを持つイマジン・エデュケーション・オーストラリアは、いずれもCertificate III+Diplomaを2年間で履修できる学校です。それぞれの特徴とコース情報を比較します。
TAFEクイーンズランド(TAFE Queensland)

画像引用元:https://tafeqld.edu.au/
オーストラリア州政府が運営する職業訓練学校TAFE。州立の学校になるため、学校の規模・知名度・質ともにとても安定しています。プライベートカレッジより施設の充実度や学生サポートに定評があり、現地の学生向けにもコース提供を行っているため、他のプライベートカレッジとは異なる環境で学習することが可能です。
| コース名 | Certificate III in Early Childhood Education and Care Diploma of Early Childhood Education and Care |
| キャンパス | South Bank, Robina, Southport, Springfield, Toowoomba |
| コース期間 | 2年(Certificate III+Diploma) |
| 学費 | $21,600 ※2027年度、料金は年度により変動します |
| 入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明 IELTS 6.0(各バンド5.5以上)相当の英語力 |
チャールトン・ブラウン(Charlton Brown)

画像引用元:https://www.instagram.com/imagine_education_au/
複数の語学学校や専門学校からなるNIETグループのグループ校です。チャイルドケアの分野で長年の実績を持っているほか、現地企業との提携に力を入れているため、インターンシップなどの実習に対する満足度が高いという特徴があります。
| コース名 | Certificate III in Early Childhood Education and Care Diploma of Early Childhood Education and Care |
| キャンパス | Brisbane, Gold Coast |
| コース期間 | 2年(Certificate III+Diploma) |
| 学費 | $18,500 ※2026年9月時点、料金は年度により変動します |
| 入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明 IELTS 5.5相当の英語力 |
イマジン・エデュケーション・オーストラリア(Imagine Education Australia)

画像引用元:https://www.instagram.com/imagine_education_au/
ブリスベンとゴールドコーストにキャンパスがあり、姉妹校なども含めるとコースの提供数がとても多い学校です。ゴールドコーストには学校が所有するケアセンターがあるなどチャイルドケアコースに力を入れており、追加料金プランとして職場のアレンジメントをサポートするJob Pathwayも実施しています。
| コース名 | Certificate III in Early Childhood Education and Care Diploma of Early Childhood Education and Care |
| キャンパス | Brisbane, Gold Coast, Townsville |
| コース期間 | 2年(Certificate III+Diploma) |
| 学費 | $18,100 ※2026年9月時点、料金は年度により変動します |
| 入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明 IELTS 6.0相当の英語力 |
その他にチャイルドケアコースを提供している学校(州別)
上記3校以外にも、以下の学校でチャイルドケアコースが提供されています。
*一部抜粋した提供校となります
| QLD | QAT/Shafston International/MIA/ACCCO/ALG/CCEB/Educare など |
| NSW | TAFE NSW/ALG/ETEA/Skills Institute/Charter Australia など |
| VIC | Holmesglen/Gordon Institute TAFE/ALG/ETEA/Academia/AMCA など |
| SA | TAFE SA/ETEA/Skills Australia/ALG など |
| WA | TIWA(TAFE)/ETEA/Skills Australia/Stanley College/ALG など |
よくある質問 FAQ
保育士(チャイルドケアワーカー)でオーストラリアの永住権は取得できますか?
はい、目指すことは可能です。Certificate III+Diplomaの2年間のコース修了、Provisional Skill Assessmentのパス、卒業ビザでの滞在を経て、就労ビザ・永住ビザを申請するのが基本的な流れです。ただしチャイルドケアワーカーは現状CSOLのみに含まれるため、雇用主スポンサービザが対象となります。
チャイルドケアワーカーとして働くにはどの資格が必要ですか?
Certificate III in Early Childhood Education and Careが一般的な該当学位です。リーダー職を目指す場合や、スキルアセスメント・卒業ビザ申請を通じて永住権取得を目指す場合は、Diploma of Early Childhood Education and Careまでの履修が必要です。
チャイルドケアコース入学に必要な英語力の目安は?
学校により異なりますが、Certificate III・Diplomaともに目安としてIELTS 5.5〜6.0(各スコア5.0〜5.5以上)程度が求められます。
チャイルドケアコースの学費・期間はどれくらいですか?
Certificate III・Diplomaはそれぞれ約1年間、平均費用は各約$8,000〜$10,000が目安です。Certificate III+Diplomaの2年間のパッケージでは、本ページで紹介している学校で約$17,500〜$20,800(2025年時点)となっています。
チャイルドケアのスキルアセスメントはどこで受けますか?
チャイルドケア分野の査定機関はACECQA(Australian Children’s Education & Care Quality Authority)です。ACECQA承認のDiploma以上の学位取得と、オーストラリア国内の職場での280時間以上の監督付き実習の修了などが申請基準となり、申請費用は$330です。
Early Childhood Teacherとチャイルドケアワーカーの違いは何ですか?
Early Childhood Teacherは保育士ではなく幼児教員にあたる役職で、Bachelor以上の学位(大学3〜4年)が必要です。求められる学位レベルや就労ビザ・永住ビザの取得プロセスもチャイルドケアワーカーとは異なります。
📝 まとめ:進学・永住権に関するご相談はSOL留学まで
チャイルドケアで永住権を目指す道のりは、コース選び・スキルアセスメント・卒業ビザ・雇用主スポンサーの確保と複数のステップが絡み合うため、早い段階から逆算した計画が重要です。SOL留学では登録移民エージェント(RMA)による専門的なアドバイスが可能ですので、就労ビザの選択肢や永住権への具体的なステップも安心してご相談いただけます。
ビザに関する一般的な情報や学校紹介、コース申請などは無料で承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
オーストラリアで永住権を目指せる他の職業も見てみませんか?
職種ごとの条件・コース・学校を一覧で確認できます
職業一覧を見る
