大工(カーペンター)でオーストラリア永住権を目指すには|必要な資格・費用・手順を解説
大工の仕事内容から、コースの費用・英語力、卒業ビザ・スキルアセスメント・就労ビザ申請までの流れをまとめて確認できます
大工で永住権を目指すには、Certificate III in Carpentryを中心とした合計2年間の関連コースを履修し、卒業後に実務経験を積み就労・永住ビザを申請する流れが基本になります。オーストラリアでは大工の需要が急速に高まっており、日本と比べて高い時給が期待できることや、他の職種と比べて永住ビザにつながる可能性が高いことから、留学生にも人気のある職業です。
このページでは、登録移民エージェントが在籍するSOL留学が、大工の仕事内容から、必要な資格・英語力・費用、永住権取得までの4ステップ、おすすめの学校までを整理して解説します。
永住権・ビザ・スキルアセスメントの制度や費用は頻繁に変更されます。本ページの数値は執筆時点の参考情報です。ご自身の状況に合わせた最新情報はSOL留学へお気軽にお問い合わせください。
大工(カーペンター)でオーストラリア永住権は目指せますか?
はい、現在も大工として永住権を目指すことが可能です。オーストラリアでは人口の増加や家不足、2032年オリンピックの開催に伴い大工に対する需要が急速に高まっており、日本と比較して高い時給が期待できるほか、永住ビザの可能性が高いことから、世界中の留学生から人気のある職業となり、大工(Carpentry)コースは留学生にとっても注目度の高いプログラムとなっています。
一方で、オーストラリアにおける就労ビザや永住ビザの取得は年々厳しくなる傾向にあり、関連する職歴や資格の取得など様々な条件が求められます。まずは大工の仕事内容や、必要な資格取得の流れを理解することが重要なステップとなります。
オーストラリアでの大工の仕事内容とは?

オーストラリアの大工(カーペンター)の仕事内容は、実際の建設現場における作業が中心です。主に住宅の建築や商業省施設の建設に携わる業務が多く、基本的に現地集合・現地解散となることがほとんどで、雇用形態はカジュアルワーカーとしての勤務が大半を占めています。資格取得にかかるコース期間は平均約2年となります。
大工の主な仕事内容
- 木材の組み立て作業
- フレームワークの施工
- 屋根の組み立て
- 外壁および床板の設置・修繕 など
建設業界では大工だけではなく、タイル・レンガ職人や塗装工、その他にも商業用の家具職人など細かく役職が分かれているのが特徴となります。コース毎に必要な資格やコースも異なりますので、どの役職が一番気になるかで今後の永住への道のりも異なります。その他の職種については、下記ページよりご参照ください。
大工に必要な資格・英語力・費用はどれくらいですか?
大工を目指す場合、ビザの要件としてはCertificate III in Carpentryの取得が必須になることが多く、就学期間は約2年間、コース費用は約$19,000〜$35,000、入学に必要な英語力はIELTS 5.5〜6.0前後が目安になります。以下でコース内容を確認します。
Certificate III in Carpentry:大工の基礎から実践までを学ぶコース
大工としての基礎から実践までを学ぶ資格コースです。建設現場で即戦力として働けるようになるためのスキルと知識を習得する内容になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就学期間 | 約2年間 |
| コース費用 | 約$19,000〜$35,000 |
| 入学に必要な英語力 | IELTS 5.5〜6.0(各スコア5.0〜5.5以上) ※学校により異なります |
| 授業内容 | 計画・測量・壁・床・屋根などのフレーミング構築、窓やドアの設置、型枠設置、仕上げ作業などを、実践ベースの訓練と現場体験を通じて習得します |
| 将来のキャリア | Residential/commercial/Formwork Carpenter(大工)、Joiner |
Certificate IV in Building and Construction:現場監督・管理者を目指すコース
住宅および小規模商業プロジェクトの監督者・現場管理者まで目指している方向けのコースです。計画、現場監督、建築法規、コスト見積、契約管理、安全管理などの実務スキルが学べます。Certificate III in Carpentryが1年間の学校の場合は、こちらのコースと組み合わせて合計2年間の履修とするケースがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就学期間 | 約1年(40〜52週) ※学校により1年半程度の場合もあります |
| コース費用 | 約$10,000〜$20,000 |
| 入学に必要な英語力 | IELTS 5.5〜6.0(各スコア5.5以上) ※学校により異なります |
| 授業内容 | 建築計画、現場監督、建築法規・基準、コスト見積、契約管理、安全管理など、住宅・小規模商業建築の現場を管理するための実務スキル |
| 将来のキャリア | Builder, Site Supervisor, Site Manager, Construction Manager など |
大工として永住権を取得するまでの4ステップは?
大工として永住権を目指す場合、①コース履修 → ②卒業ビザ(Subclass 485)申請 → ③Full Skill Assessmentのパス → ④就労ビザ・永住ビザ申請という4つのステップを踏むのが基本的な流れです。それぞれの内容を見ていきます。
Step 1コース履修(約2年)
大工の永住権取得を考える場合、卒業ビザの申請やスキルアセスメント申請のためにCertificate III in Carpentry以上の学位取得が必要です。また、次のステップの卒業ビザ申請のためには、2年間の関連学位の履修が必要となります。
Certificate III in Carpentryは2年間であることが多いですが、学校によっては1年間の場合もあります。その場合は、Certificate III in Carpentry(1年)+Certificate IV in Building and Construction(1年)の計2年間のコース履修で卒業ビザ申請が可能です。
Step 2卒業ビザ(Subclass 485)の申請
Temporary Graduate visa Subclass 485(Post-Vocational Education Work stream)、通称卒業ビザを申請します。卒業ビザは1.5年の有効期限があり、無制限で就労が可能です。このビザを保持する間に大工としての就労歴を積んだり、Full Skill Assessmentにパスして次の就労ビザの条件を満たす期間に充てることができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象コース | MLTSSL(中長期戦略技能リスト)に載っている職業に関連した2年(92週)以上のコース履修 |
| 英語力 | IELTS 6.5(各バンド5.5以上)またはPTE, TOEFL iBT, OET, Cambridge検定など同等の英語技能試験のスコア |
| スキルアセスメント | Trades Recognition Australia(TRA)のProvisional Skill Assessmentにパス:関連学位の取得でパスできます |
その他の条件の詳細は移民カウンセラーにお問い合わせください。近年卒業ビザなどの制度が定期的に変更されていますので、最新情報や現在の状況における申請可否などにつきましてもお気軽にご相談ください。
Step 3Full Skill Assessmentのパス
Skill Assessmentはオーストラリアにおける技術査定で、大工の分野ではTrades Recognition Australia(TRA)が査定機関となります。Full Skill Assessmentにパスすることは、後述する就労ビザ(Subclass 189・190・491など)申請に必須の条件です。大工におけるFull Skill Assessmentの申請基準は以下の通りです。
| スキルアセスメント名 | 内容 |
|---|---|
| Job Ready Workplace Assessment(就労実績) | 大工または家具師として週37.5時間のフルタイムで1,725時間働いたこと、および今後1年間の雇用が約束されていることを証明 |
| Job Ready Workplace Assessment(モニタリング) | TRAが実際に働いている現場を訪問し、業務内容の確認やインタビューを実施 |
| Job Ready Final Assessment(JRFA) | それまでのSkill Assessmentの結果をまとめて提出 |
Step 4就労ビザ(永住ビザ)申請
Skilled Occupation Listの職業リストの区分によって、申請できる就労ビザの種類も変わります。大工はMLTSSL(中長期戦略技能リスト)およびCSOL(Core Skills Occupation List)に含まれる職種で、対象となる主なビザは以下の通りです。ビザの申請条件や詳細は各ビザのページからご確認ください。
-
- サブクラス186:Employer Nomination Scheme visa(雇用主指名制度ビザ)
- サブクラス189:Skilled Independent Visa(技術独立ビザ)
- サブクラス190:Skilled Nominated Visa(州スポンサービザ)
- サブクラス482:Skilled In Demand Visa(雇用主スポンサービザ)
- サブクラス491:Skilled Work Regional (Provisional) visa(地方移住暫定スポンサービザ)
- サブクラス494:Skilled Employer Sponsored Regional (Provisional) visa(地方型暫定雇用ビザ)
大工に必要なコースを学べるおすすめの学校はどこですか?
州立で安定した教育環境のTAFEクイーンズランド、リーズナブルな学費が魅力のアルファ・カレッジ、コンストラクション系に特化したエバーソート・カレッジ・オブ・コンストラクションは、いずれもCertificate III in Carpentryを2年間で履修できる学校です。それぞれの特徴とコース情報を比較します。
TAFEクイーンズランド(TAFE Queensland)

画像引用元:https://tafeqld.edu.au/
オーストラリア州政府が運営する職業訓練学校TAFE。州立の学校になるため、学校の規模・知名度・質ともにとても安定しています。プライベートカレッジより施設の充実度や学生サポートに定評があり、現地の学生向けにもコース提供を行っているため、他のプライベートカレッジとは異なる環境で学習することが可能です。
| コース名 | Certificate III in Carpentry |
| キャンパス | Acacia Ridge, Nambour, Ashmore |
| コース期間 | 2年 |
| 学費 | $28,800 ※2027年度、料金は年度により変動します |
| 入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明 IELTS 6.0(各バンド5.5以上)相当の英語力 |
アルファ・カレッジ(Alfa College)

画像引用元:https://alfacollege.edu.au/
長年専門学コースを提供するガンマカレッジの姉妹校として、2025年に新しくコンストラクション系のコースを専門に設立されました。BrisbaneとGeelong(メルボルン付近)にキャンパスを構え、リーズナブルな学費とフレキシブルな校風が人気です。Geelongは地方エリアに認定されているため、永住権取得を視野に入れている学生にも魅力的です。
| コース名 | Certificate III in Carpentry |
| キャンパス | Brisbane, Geelong |
| コース期間 | 2年 |
| 学費 | $18,700 ※2026年9月時点、料金は年度により変動します |
| 入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明 IELTS 6.0相当の英語力 |
エバーソート・カレッジ・オブ・コンストラクション(Everthought College of Construction)

画像引用元:https://ecoc.edu.au/
コンストラクション系に特化した専門学校で、現地の学生も多く学んでいます。広大なコンストラクションのWorkshop施設が完備されているほか、希望者にはインターンシップのサポートも行っており、より実践的な技術を身につけることが可能です。
| コース名 | Certificate III in Carpentry + Certificate IV in Building and Construction |
| キャンパス | Brisbane, Perth, Melbourne |
| コース期間 | 約2年 |
| 学費 | $21,650(オーストラリア国内申請)/$23,650(オーストラリア国外申請) ※2026年9月時点、料金は年度により変動します |
エバーソート・カレッジ・オブ・コンストラクションの特徴を見る
その他に大工コースを提供している学校(州別)
上記3校以外にも、以下の学校で大工コースが提供されています。
*一部抜粋した提供校となります
| QLD | エルストン・エデュケーション&トレーニング(Elston Education & Training)/アカデミーク(Academique)/サイト・インスティチュート(SITE Institute)/リバティー・カレッジ(Liberty College)/マカラン・カレッジ(Macallan College)、チャールトン・ブラウン (Charlton Brown) など |
| NSW | マカラン・カレッジ(Macallan College)/トリニティー・カレッジ(Trinity College)/ヴィクトリア・インスティチュートオブテクノロジー (VIT) /VIITE など |
| VIC | ホルムスグレン(Holmesglen)/エバーソート・カレッジ(Everthought College)/オルブライト(Albright)/オレンジ・カレッジ (Orange College) など |
| SA | リバティー・カレッジ(Liberty College)/アライアンス・カレッジ(Alliance College)/TAFEサウスオーストラリア(TAFE SA)/スキルズ・オーストラリア・インスティチュート(Skills Australia Institute)/マカラン・カレッジ(Macallan College) など |
| WA | スキルズ・オーストラリア・インスティチュート(Skills Australia Institute)/マカラン・カレッジ(Macallan College) など |
よくある質問 FAQ
大工でオーストラリアの永住権は取得できますか?
はい。大工はMLTSSL・CSOLの職業リストに含まれており、Certificate III in Carpentryを含む2年間のコース修了、卒業ビザでの滞在、Full Skill Assessment合格、就労ビザ・永住ビザ申請というステップを経て永住権取得を目指せます。
大工として働くにはどの資格が必要ですか?
永住権取得を目指す場合は、スキルアセスメント申請のためにCertificate III in Carpentryの取得が必要です。コースが1年間の学校では、Certificate IV in Building and Constructionと組み合わせて合計2年間履修するのが一般的なルートです。
大工コース入学に必要な英語力の目安は?
学校により異なりますが、Certificate III in Carpentryの入学には目安としてIELTS 5.5〜6.0(各バンド5.0〜5.5以上)程度が求められます。
大工コースの学費・期間はどれくらいですか?
Certificate III in Carpentryの就学期間は約2年間、コース費用は約$19,000〜$35,000程度が目安です(学校により異なります)。学校ごとの詳しい費用は本ページの学校一覧をご確認ください。
卒業ビザ(485)の後、次に何をすればよいですか?
卒業ビザの期間中に大工としての就労歴を積みながらFull Skill Assessmentに合格し、Subclass 186・189・190・482・491・494などの就労ビザ・永住ビザへ申請を進めるのが一般的な流れです。ご自身に合ったビザの選び方はSOL留学までご相談ください。
📝 まとめ:進学・永住権に関するご相談はSOL留学まで
大工で永住権を目指す道のりは、コース選び・卒業ビザ・Full Skill Assessment・ビザ申請と複数のステップが絡み合うため、早い段階から逆算した計画が重要です。SOL留学では登録移民エージェント(RMA)による専門的なアドバイスが可能ですので、就労ビザの選択肢や永住権への具体的なステップも安心してご相談いただけます。
ビザに関する一般的な情報や学校紹介、コース申請などは無料で承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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