ビザ

オーストラリア永住権における
スキルビザとは?

📅 2026年8月更新
✍️ カウンセラー:Haruki Yamada
オーストラリアのスキルビザ(技術ビザ)とは、専門的なスキル資格職歴を持つ人が、オーストラリアで働くために申請する技術系ビザの総称です。代表的なものに、技術独立ビザ、州スポンサービザ、地方技術ビザなどがあります。永住権を目指す場合、職業リスト、スキルアセスメント、英語力、EOIポイント、州スポンサーの条件などを総合的に確認することが重要です。 
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スキルビザについて知っておくべきこと

スキルビザの申請可否は、希望する職業、スキルアセスメントの結果、英語力、職歴、学歴、EOIポイントにより変わります。
スキルビザは「技術ビザ」とも呼ばれ、看護、幼児教育、医療、IT、エンジニアリング、ソーシャルワークなど、
専門職やオーストラリアで需要のある職種を目指す方に関係しやすいビザです。

ただし、スキルビザは「コースを卒業すれば必ず取れるビザ」ではありません。
ビザの申請時点で、その職業が対象リストにあるか、スキルアセスメントを通過できるか、
ビザごとの英語力やポイントの条件を満たせるかを確認する必要があり、その条件は毎年変わります。

スキルビザで確認されやすい項目

項目 内容
対象職業 MLTSSL、STSOL、ROL、CSOLなど、どの職種リストに該当するか
スキルアセスメント 職種ごとの指定機関で職業スキルが認められるか
英語力 IELTS・PTEなどのスコア
学歴・資格 職業ごとに定められている学位・資格
職歴 関連分野での実務経験
EOIポイント 年齢・英語力・学歴・職歴などによるポイント
州・雇用主 職種ごとの州スポンサーや雇用主スポンサーの有無
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スキルビザの主な種類とは

スキルビザには複数の種類があり、永住ビザと一時滞在ビザにも分かれます。
どのビザを目指すかによって、申請対象の職業、必要なポイント、スポンサーの有無、
居住地域の指定、職歴条件などが変わります。

代表的なスキルビザ

ビザの種類 主な特徴
Subclass 189
Skilled Independent Visa
スポンサー不要のポイント制永住ビザ
Subclass 190
Skilled Nominated Visa
州・準州の指名を受けるポイント制永住ビザ
Subclass 491
Skilled Work Regional Visa
地方地域での居住・就労を前提とする暫定ビザ
Subclass 186
Employer Nomination Scheme Visa
雇用主からのノミネーションを受けて申請する永住ビザ

Subclass 189、190、491は、SkillSelectを通じてEOIを提出し、
政府からの招待(Invitation)を受けた後にビザ申請へ進むポイント制のビザです。

現在のポイントについては、オーストラリア政府のポイント計算ページでも確認できます。


▶ オーストラリア政府のポイント計算ページはこちら

📌 移民カウンセラーメモ
同じ職業であっても、189ビザでは招待がなく、190や491ビザで招待を受けるケースはこれまでにも多くあります。職種リストにあればいいのではなく、職種ごとにどの地域で需要があるのか、反対に州によって競争率や条件が厳しい可能性があるのかなどを常に確認することが大切です。

州スポンサー(State Nomination)とは

州スポンサーとは、オーストラリアの州・準州が州に必要な職種に応じて、
一定の基準をもとにビザ申請を後押しする仕組みです。
主にSubclass 190や491ビザで関係します。

州スポンサーは、単に職業リストに職種が載っているだけで取得できるものではありません。
州ごとに、居住地、就学歴、指定地域での職歴、雇用状況、英語力、最低ポイント、
職業需要などの条件が異なります。

Subclass 189・190・491(州スポンサー)の違い

項目 Subclass 189 Subclass 190 Subclass 491
スポンサー 不要 州・準州の指名 州・準州による地方エリアでの指名
ビザの性質 永住 永住 暫定ビザ
居住地域 制限なし 申請希望する州での条件・制限あり 申請希望する地方地域での条件・制限あり
向いている人 高ポイント保持者・需要職種の経歴がある人 州の需要職種や申請条件に合う人 ポイントの見込みが低い、または地方都市での履修・就労を検討している人

スキルビザの中でも州スポンサーは、ポイントの加点の高さや職種における競争率の変動により、
189ビザなどと比べても現実的な選択肢になることが多くあります。

特にオーストラリアでの留学から永住を考える場合、
どの州で学ぶか、卒業後にどこで働くかが将来のビザ戦略に影響する可能性があるので、
事前に計画的な履修プランを立てることがカギです。

📌 移民カウンセラーメモ
189ビザはEOIポイント・ビザ申請時に雇用状態ではなくても申請可能ですが、
州スポンサーの多くの場合、その州・地域での雇用主と一定期間の就労歴が必要となります。
まれにタスマニア州のように、州を跨ぐリモートでの就労を認めることもありますが、その可否は年度によっても大きく異なります。

スキルアセスメントとは

学歴・資格・職歴などを審査する手続き
希望する職業に必要なスキルや条件を満たしているか、政府指定の査定機関が審査します。
・スキルビザ申請の重要なステップ
ポイント制の技術ビザでは、指定職業に対する適正なスキルアセスメントの結果が必要になります。
・卒業しただけでは通過できるとは限らない
大学や専門学校を卒業していても、必ずスキルアセスメントに通過できるわけではありません。
・職業によって審査条件が異なる
履修科目、コースの認定、職歴の内容、英語力、職業登録など、査定機関ごとに確認される条件が異なります。

職種ごとのスキルアセスメント管轄機関の参考例

主な職業分野 査定機関の例 主に確認される内容
IT・データ・サイバーセキュリティ ACS IT関連の学歴、履修内容、職歴・PYコースなど
エンジニア Engineers Australia 関連資格、専攻内容、実務経験
教員・教育 AITSL 教員学位、教育実習、英語力
看護師・助産師 ANMAC 看護学位、看護師登録、英語力
保育士・幼児教員 ACECQA 専門学位、実習時間
一部一般専門職 VETASSESS 学歴、職歴、指定職業との関連性

上記はあくまで代表例となります。スキルアセスメントの申請に必要な書類などは査定機関と職業によって異なります。職歴証明書では、会社名や在籍期間だけでなく、実際の担当業務、勤務時間、雇用形態などの記載を求められることがあり、複雑な手続きとなる場合があります。

そのため、申請の際は細心の注意を払い、必要に応じて専門の弁護士やオーストラリア政府認定のマイグレーションエージェントへ相談することも検討しましょう。職種ごとの査定機関は、希望する職業名とANZSCOコードによって決まるため、Home Affairsの職業リストで確認する必要があります。


▶ オーストラリア政府 Skilled Occupation Listはこちら

ビザ申請までのロードマップ

スキルビザを目指す場合、いきなりビザ申請をするのではなく、
職業選び、学歴・職歴整理、スキルアセスメントの完了、英語力の取得、
EOI提出、招待という順番で進むのが一般的です。

技術ビザ申請までの流れ

1. 目指す職業を決める
将来どの職業でスキルビザを目指すのかを決めます。
2. 対象の職業リスト・ビザを確認する
希望する職業がどの職業リストに該当し、どのビザの対象となるかを確認します。
3. スキルアセスメント機関を確認する
希望する職業を査定する指定機関と、必要な条件を確認します。
4. 学歴・職歴・資格の条件を整理する
スキルアセスメントやビザ申請に必要となる学歴、職歴、資格などを確認します。
5. 英語スコアを取得する
IELTSやPTEなど、申請するビザやスキルアセスメントに必要な英語スコアを取得します。
6. 現時点でのEOIポイントを確認する
年齢、英語力、学歴、職歴などをもとに、現在のEOIポイントを確認します。
7. SkillSelectでEOIを提出する
条件を満たした後、SkillSelectを通じてEOIを提出します。
8. 州スポンサー・招待状況を確認する
189、190、491など、希望するビザに応じて招待状況や州スポンサーの条件を確認します。
9. 招待後、正式にビザ申請する
Invitationを受けた後、指定された期間内に正式なビザ申請を行います。
10. 必要書類を提出し、審査結果を待つ
必要な証明書類を提出し、移民局による審査結果を待ちます。

留学からスキルビザを目指す場合の流れ

留学からスキルビザを目指す場合は、
学校やコース選びの時点で将来の具体的な職業、ビザの選択肢、
スキルアセスメントの内容を確認する必要があります。

タイミング 確認・準備すること
留学前 職業リスト・認定コース・卒業後のビザの可能性を確認
在学中 英語力の向上・実習時間の確保(必要な場合)・職業登録条件の確認(必要な場合)
卒業後/卒業まで 485ビザ申請・就職活動・職歴形成・スキルアセスメント準備
就職後 スキルアセスメントの完了・EOIポイントの確認・州スポンサーの状況確認
招待後 正式なビザ申請・証明書類提出

📌 移民カウンセラーメモ
弊社の相談でも、学校選びの段階でスキルアセスメントの条件や卒業後のビザ条件を確認していなかったため、在学中〜卒業後にルート変更の依頼を受けるケースがあります。永住に向けてスキルビザの申請を考える場合、留学前のプラン設計が非常に重要になります。

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📝 まとめ:重要なのは、卒業後の職業・就職・ビザルートまで見据えた進学計画

オーストラリアのスキルビザは、専門的なスキルや職歴を持つ人が就労永住を目指すための重要なビザカテゴリーです。代表的なビザには、189、190、491、186、482、485などがあり、永住ビザと一時ビザの両方があります。 

スキルビザを目指すには、対象職業、スキルアセスメント、英語力、職歴、学歴、EOIポイント、州スポンサーなどを総合的に確認することが必要です。特に留学から永住を考える場合は、入学しやすさだけでなく、卒業後の職業就職ビザルートまで見据えた進学計画が重要です。 

まずは自分の現在地を整理し、どの職業ビザルートが現実的なのかを専門家と一緒に確認しましょう 

よくある質問 FAQ

スキルビザと技術ビザは同じ意味ですか?

一般的には、スキルビザと技術ビザは同じような意味で使われます。
ビザの正式名称には「Skilled」とつき、日本語では技術ビザと表現されることもあります。

どちらも、専門的なスキルや職歴を持つ人がオーストラリアで働くためのビザを指すことが多いですが、
実際にはSubclass 189、190、491、186など複数のビザがあり、それぞれ申請条件が異なります。

スキルビザを取れば永住権になりますか?

ビザの種類によります。

Subclass 189、190、186は永住ビザですが、
Subclass 491などは一時的なビザです。

ただし、一時ビザを経由して職歴を積み、
将来的に永住ビザを目指すルートもあります。

スキルアセスメントとは何ですか?

スキルアセスメントとは、自分の学歴や職歴が、
申請する職業に必要な基準を満たしているかを指定機関が審査する手続きです。

多くのスキルビザで重要なステップとなり、
職業ごとに担当機関や必要書類、審査条件が異なります。

州スポンサーがあれば必ずビザを取れますか?

いいえ、州スポンサーを取得しただけでビザの取得が保証されるわけではありません。

州・準州からの指名はビザ申請に進むための重要な要素ですが、
その後もHome Affairsが定めるビザ要件を満たす必要があります。

健康診断、無犯罪証明、必要書類の提出など、
ビザごとの審査条件を満たしたうえで最終的な審査が行われます。

スポンサービザよりスキルビザを考えた方がいいですか?

どちらが適しているかは、個人の状況によって異なります。

職種によって申請できるビザが異なるほか、
雇用状況やEOIポイントによっては、
雇用主スポンサーのビザの方が現実的な場合もあります。

取得しているコース・専攻、卒業後のビザ状況、
職業リストの区分、スキルアセスメントの結果、
州スポンサーの条件などによって、
スキルビザとスポンサービザのどちらが適しているかは変わります。

そのため、自分の状況に合わせて複数のビザルートを比較することが重要です。

SOL留学が選ばれる理由FAQ

オーストラリア政府認定留学カウンセラー


この記事は、SOL留学のオーストラリア政府認定留学カウンセラー(QEAC 12760・QEAC 12711)およびオーストラリア政府認定移民エージェント(MARN 1683521)監修のもと作成しています。