Visa Guide

学生ビザ(サブクラス500)
2026年最新の条件・費用・申請の流れ

保護者ビザ(サブクラス590)の基本もあわせて、内務省の公式情報をもとにわかりやすく解説

📅 2026年9月更新
✍️ SOL留学編集部
🕐 約12分で読めます

オーストラリアの語学学校・専門学校・大学へ留学する場合に必要となるのが、学生ビザ(サブクラス500)です。2024年には「Genuine Student(GS)」へのビザ審査要件への切り替え、2026年7月には申請費の引き上げなど、ここ数年で制度が大きく変わり続けています。

本記事では、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)およびStudy Australia(豪州政府公式留学ポータル)の公式情報をもとに、学生ビザの申請条件・必要書類・費用・就労条件・申請の流れを整理しました。18歳未満の学生に同行する保護者向けの「保護者ビザ(サブクラス590)」についても、あわせてご紹介します。

学生ビザ(サブクラス500)とは?

学生ビザ(サブクラス500)は、CRICOS(Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students)に登録された教育機関で、フルタイムの学生として学ぶ外国人向けにオーストラリア政府が発給するビザです。語学学校(ELICOS)、TAFEなどの専門学校、大学の学士・修士・博士課程まで、幅広い教育機関・コースが対象になります。

2016年7月にそれまでの複数の学生ビザ区分(サブクラス570〜576)が一本化され、現在はコースの種類にかかわらず「サブクラス500」1つに統一されています。取得すると、コース期間に応じて最長5年程度、オーストラリアに滞在しながら通学でき、条件付きで就労も可能です。配偶者・パートナーや子どもを帯同家族として同時に申請することもできます。

学生ビザの主な特徴

  • 語学学校〜大学院まで、CRICOS登録コースなら対象
  • コース期間に応じて最長5年程度の滞在が可能
  • 就学中も条件付きで就労が可能(後述)
  • 配偶者・子どもを帯同家族として同時申請できる

対象となる教育機関の例

  • 語学学校(ELICOS)
  • TAFE・専門学校(VET)
  • 大学(学士・大学院)
  • 中学・高校(未成年の場合は保護者ビザが必要になるケースあり)

申請条件(対象者の要件)

学生ビザの取得には、次の5つの条件をすべて満たす必要があります。1つでも欠けると、他の条件を満たしていても申請は許可されません。

条件 内容
コース登録 CRICOS登録コースにフルタイムで登録され、COE(入学確認証)を保持していること
Genuine Student(GS)要件 渡豪の主目的が「学業」であることを、申請フォーム内の質問への回答で示すこと
財政要件 渡航・学費・生活費をまかなえるだけの資金へアクセスできることを証明すること
英語力 コースの種類に応じた英語力基準(IELTS等)を満たしていること
健康保険・健康/人物要件 OSHC(留学生健康保険)に加入し、健康診断・無犯罪証明などの基準を満たすこと
※健康診断・無犯罪証明は求められた場合のみ

財政要件(証明が必要な金額の目安)

内務省の規定(LIN 19/198、2024年5月改定)により、次の金額に「genuine access(実際にアクセスできる状態)」であることを示す必要があります。学費・航空券代はこれとは別に必要です。
※下記金額は2026年時点での目安となり、求められる金額は履修・滞在プランによっても変動します。

対象 1年あたりの目安金額
主申請者(本人) AUD $29,710
配偶者・パートナー AUD $10,394
帯同する子ども1人につき AUD $4,449
就学年齢の子どもの学費(1人につき) AUD $13,502
📌 「年収」で証明する方法もあります
預金残高の代わりに、本人(帯同家族なしの場合はAUD $87,856以上、帯同家族ありの場合はAUD $102,500以上)の直近1年間の年収で財政要件を満たす方法も認められています。

英語力の基準

2026年時点で、多くの申請者に適用される英語力の目安は以下のとおりです。ただし進学先の学校側が、ビザの基準より高いスコアを個別に求めているケースが多いため、必ず出願先の条件を確認してください。また、英語力の証明がない場合も日本国籍の方の場合ビザ申請自体は現時点で可能となります。

大学・専門学校へ直接入学

  • IELTS Overall 6.0以上(各技能5.5以上)目安
  • PTE・TOEFL iBT等、同等スコアでも可

進学準備コース/ELICOSと組み合わせ

  • Foundation・Pathwayコース:IELTS 5.5前後
  • ELICOSとのパッケージ:IELTS 5.0前後
⚠️ Genuine Student要件はGTEに代わる新基準です
2024年3月23日、それまでの「Genuine Temporary Entrant(GTE)」に代わり「Genuine Student(GS)」要件が導入されました。渡豪の目的・これまでの経歴・帰国後のキャリアプランなどを問う設問に、具体的かつ一貫性のある内容で回答することが求められます。曖昧な回答や実情と矛盾する内容は、拒否理由になりやすいポイントです。

必要書類

学生ビザの申請では、主に以下の書類をImmiAccount上でアップロードします。学校や国籍によって追加書類を求められる場合があるため、事前の確認をおすすめします。

書類 内容
COE(Confirmation of Enrolment) 通学先の学校が発行する入学確認証。ビザ申請時にCOE番号の入力が必要
パスポート 有効なパスポートの身分証明ページのコピー
OSHC加入証明 ビザ期間全体をカバーするOverseas Student Health Coverの加入証明
財政証明書類 銀行残高証明・ローン承認書・奨学金証明など、必要金額へアクセスできることを示す書類
英語力証明 IELTS等のスコアシート(免除対象者を除く)
Genuine Student回答 申請フォーム内の設問への記述回答、並びにGS文書を別途添付
健康診断・無犯罪証明書 国籍・滞在歴等の条件に応じて内務省から個別に求められる場合がある
📌 SOL留学では学生ビザの申請代行を承っています
SOL留学ではオーストラリア認定マイグレーションエージェントが在籍しています。留学における、コースCOEの取得から書類準備、保険加入GS作成まで、無料でサポートしています。

ビザ申請費用(2026年7月改定後)

オーストラリアの申請費(Visa Application Charge)は、2026年7月1日付で多くの区分が引き上げられました。学生ビザの主申請者料金は、AUD $2,000からAUD $2,500へ、約25%値上げされています。

申請者 申請料金(2026年7月1日〜)
主申請者(大学・専門学校等) AUD $2,500
主申請者(ELICOS・非学位コースのみ) AUD $2,050
帯同家族(18歳以上) AUD $1,530
帯同家族(18歳未満) AUD $500

上記はすべてオーストラリアドル(AUD)建てで、内務省へ支払う申請費のみの金額です。実際にはこれに加えて、OSHC(年間おおよそAUD $500〜700程度)、英語試験の受験料、健康診断費用などが必要になります。

⚠️ 国内申請は費用が異なる場合があります
オーストラリア国内でのビザの延長が2回目以降の場合(ワーキングホリデービザからの切り替えなど)は、上記申請費用に加えて追加料金AUD $700が発生するので要注意です。また、上記の金額は2026年9月時点の情報です。

就労条件・学生ビザの規則

学生ビザ保持者は、コース期間中も条件付きで働くことができます。就労条件を破ると、ビザの取り消しにつながる可能性があるため、正確に理解しておくことが重要です。

授業期間中

  • 2週間(フォートナイト)で48時間まで就労可能
  • 新規申請の場合、コース開始前は原則として就労不可
    ※国内で就労可能なビザをもともと保持していた場合は免除

休暇期間中・特例

  • 学校の正式な休暇期間中は就労時間の上限なし
  • 修士(研究)・博士課程は、研究が始まった後は上限なし

また、フルタイムでの就学が条件のため、原則として週20時間以上(フルタイム相当)のコースを受講している必要があります。ボランティア(無給の活動)は48時間の上限にはカウントされませんが、本来有給であるはずの業務を代替するものは対象外です。

申請の流れ

学生ビザの申請は、すべてオンラインで完結します。大きく分けて以下のステップで進みます。

Step 1

学校に出願し、COEを取得する
希望する学校・コースに出願し、入学が確定したらCOE(入学確認証)を受け取ります。

Step 2

OSHC(留学生健康保険)に加入する
ビザ期間全体をカバーするOSHCへ加入し、加入証明を取得します。

Step 3

ImmiAccountを作成し、必要書類を準備する
内務省のImmiAccount(https://online.immi.gov.au/lusc/login)で自分のアカウントを作成し、財政証明・英語力証明・Genuine Student要件への回答などを準備します。

Step 4

申請費を支払い、オンラインで申請を提出する
必要書類をアップロードし、申請費を支払って申請を完了させます。

Step 5

健康診断・追加書類(求められた場合)に対応する
国籍や滞在歴によっては、健康診断や無犯罪証明書、バイオメトリクス(指紋・顔写真)の提出を求められることがあります。

Step 6

審査結果を確認する
審査が完了すると、ImmiAccount経由でビザ許可通知が届きます。処理期間は国籍・時期・書類の完成度によって数週間〜数ヶ月と幅があります。

ビザの有効期間・卒業後の選択肢

学生ビザの有効期間は、登録したコースの長さに応じて決定され、最長でおよそ5年程度が目安です(小・中学校の就学の場合は、通常これより短い期間が設定されます)。複数のコースをパッケージで登録している場合も、1つの学生ビザでまとめてカバーできるのが特徴です。

また、もう一つの特徴として、コース終了後にも追加でビザ期間が発給される点が挙げられます。申請しているコースの期間や修了するタイミングにより、以下のようにビザが発給されます。

  • コース期間が40週未満:コース終了日からプラス1か月分のビザが発給されます。
  • コース期間が40週以上で1〜10月にコース終了:コース終了日からプラス2か月分のビザが発給されます。
  • コース期間が40週以上で11〜12月にコース終了:コース終了日から翌年3月15日までのビザが発給されます。

※詳しくは是非留学カウンセラーまでお問い合わせください。

📌 卒業後は卒業生ビザ(サブクラス485)へ
コース修了後もオーストラリアでの滞在・就労を継続したい場合、多くの方は卒業生ビザ(サブクラス485)を申請します。さらにその先、技術独立ビザ(189)や州政府指名ビザ(190/491)などの永住権ルートへ進むケースも多く、学生ビザの取得段階から将来の永住プランを見据えて学校・コースを選ぶことが重要です。

2026年の最新動向・注意点

⚠️ 申請費が2026年7月1日に引き上げ
学生ビザ(主申請者)の申請費が、AUD $2,000からAUD $2,500へ約25%引き上げられました。上記「ビザ申請費用」セクションをご参照ください。
⚠️ Genuine Student要件への切り替え(2024年3月〜)
それまでの「Genuine Temporary Entrant(GTE)」に代わり、「Genuine Student(GS)」要件が導入されています。渡豪目的・学業計画・帰国後のキャリアとの整合性を、より具体的に説明することが求められるようになりました。
⚠️ 財政要件・英語要件も引き上げ傾向
財政要件(証明が必要な生活費の目安)は2024年5月にAUD $24,505からAUD $29,710へ引き上げられました。英語力の基準も、直接入学の場合IELTS 5.5から6.0相当へ引き上げられています。今後も生活費指数(CPI)等に応じて改定される可能性があるため、申請直前に最新情報を確認することをおすすめします。

保護者ビザ(サブクラス590)とは?

保護者ビザ(サブクラス590)は、18歳未満(一部の例外的なケースでは18歳以上)の学生ビザ保持者に同行し、生活面のサポートを行う保護者・法定後見人・親族向けのビザです。学業や就労を主目的とするビザではなく、あくまで「学生の生活支援」が目的である点が学生ビザとの大きな違いです。

保護者ビザ(590)の主な条件

  • 21歳以上で、学生の親・法定後見人・一定範囲の親族であること
  • 学生と自分自身の生活費をまかなえる資金を証明できること
  • 住居・生活面のサポートを提供できること
  • ビザ期間全体をカバーする健康保険に加入していること
項目 内容
対象者 18歳未満の学生ビザ保持者の親・法定後見人・親族(例外的に18歳以上のケースあり)
就労 原則として就労不可
有効期間 同行する学生のビザ期間に連動(最長で学生と同程度)
申請料金の目安 2026年7月の改定以降、学生ビザと同水準(主申請者AUD $2,500前後)まで引き上げ。帯同家族は別途加算
📌 学生本人を残して出国する場合は要注意
保護者ビザには「学生を伴わずに単独でオーストラリアを離れることはできない(Condition 8538)」といった条件が付されることがあります。ビザ許可通知に記載された条件は必ず確認してください。

よくある質問 FAQ

学生ビザの有効期間はどれくらいですか?

登録するコースの長さに応じて決まり、最長でおよそ5年程度が目安です。複数コースをパッケージで登録している場合も、1つの学生ビザでまとめてカバーされます。正確な有効期間は、ビザ許可通知に記載される内容をご確認ください。

学生ビザ取得後、家族を呼び寄せることはできますか?

はい、配偶者・パートナーや子どもを帯同家族として学生ビザ申請時に同時申請できるほか、後から呼び寄せる申請も可能です。帯同家族についても別途、生活費に関する財政要件(配偶者AUD $10,394、子ども1人あたりAUD $4,449が目安)を満たす必要があります。

学生ビザから永住権(PR)を目指すことはできますか?

学生ビザ自体は永住権につながる直接のルートではありませんが、卒業後に卒業生ビザ(サブクラス485)を取得し、その間に技術独立ビザ(189)や州政府指名ビザ(190/491)などの永住ルートの条件(技術審査・ポイントテスト等)を満たしていく方が多くいます。永住を見据えている場合は、在学中から逆算した学校・コース選びが重要です。

Genuine Student(GS)要件とは何ですか?

2024年3月に「Genuine Temporary Entrant(GTE)」に代わって導入された新しい審査基準です。渡豪の目的が学業であること、選んだコース・学校が自分の状況やキャリア計画に合っていることなどを、申請フォーム内の設問に具体的に記述して示す必要があります。

保護者ビザ(590)と学生ビザ(500)はどう違いますか?

学生ビザ(500)は本人が学業のために取得するビザで、条件付きで就労も可能です。一方、保護者ビザ(590)は主に18歳未満の学生に同行する親・後見人向けのビザで、原則として就労はできず、学生の生活支援が目的となります。

SOL留学のサポート

学生ビザは条件がシンプルに見える一方、Genuine Student要件への回答内容や財政証明の準備を一歩間違えると、審査の長期化や拒否につながることがあります。SOL留学では、学校選び・コース選定の段階から、ビザ申請までを一貫してサポートしています。

登録移民エージェント(MARA登録エージェント)が複数在籍するチームが、お一人おひとりの状況に合わせて、学生ビザ・保護者ビザの申請から、将来を見据えた永住プランのご提案まで対応します。

  • 学校・コース選定から学生ビザ申請までの無料サポート
  • COE取得・財政証明・Genuine Student要件の回答準備サポート
  • 保護者ビザ(590)の同時申請サポート
  • MARA登録エージェントによる永住プランのご提案

「自分はどの学校・コースを選べばよいかわからない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

📝 まとめ:学生ビザは「早めの情報収集」が申請成功のカギ

学生ビザ(サブクラス500)は、CRICOS登録コースへフルタイムで通う留学生にとって基本となるビザですが、2024年のGenuine Student要件導入、2026年7月の申請費引き上げなど、ここ数年で制度が続けて更新されています。

財政要件・英語要件・必要書類は、出願する学校やコースによっても変わってきます。保護者ビザの同時申請を検討している方も含め、渡豪スケジュールから逆算して、早めに準備を始めることをおすすめします。

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