奨学金

2026最新版 オーストラリア大学奨学金ガイド条件なしでもらえる奨学金も!?

入学基準を満たせば申請不要で適用される奨学金も。
返済不要の奨学金の種類・条件・申請方法と大学別の一例を解説

📅 2026年9月更新
✍️ SOL留学 編集部
🕐 約10分で読めます

オーストラリアの大学奨学金は、留学生の多くが利用している「返済不要の学費割引」です。オーストラリアの大学は世界的に評価が高い一方、留学生の授業料は日本の大学より高額になりやすく、学費をどう抑えるかは大学進学を考えるうえで避けて通れないテーマです。

「奨学金は成績優秀者しかもらえない」「申請が難しそう」と感じている方も多いですが、実際には出願と同時に自動で審査される奨学金も多くあります。この記事では、2026年時点の最新情報をもとに、奨学金の種類・申請条件・申請方法から、大学奨学金の具体例、日本から応募できる給付型奨学金までをわかりやすく解説します。

オーストラリアの大学奨学金とは?返済は必要?

オーストラリアの大学が留学生向けに提供する奨学金は、基本的に返済不要です。多くは現金が支給されるのではなく、授業料から一定の割合や金額が差し引かれる「授業料減額(Tuition Fee Reduction)」の形で提供されます。

日本で「奨学金」というと、卒業後に返済する貸与型をイメージする方も多いかもしれません。オーストラリアの大学奨学金はそれとは仕組みが大きく異なり、条件を満たせば学費がそのまま安くなる「割引」に近い制度だと考えるとわかりやすいです。

日本でよくある奨学金のイメージ

  • 卒業後に返済が必要な貸与型が多い
  • 毎月一定額が振り込まれる
  • 申請書類や面接の準備が大変

オーストラリアの大学奨学金

  • 返済不要(授業料の割引)が中心
  • 授業料の10〜50%減額や年額◯ドル減額など
  • 出願時に自動審査されるものも多い
📌 生活費まで全額カバーされる奨学金は限られます
学士・修士(コースワーク)向けの大学奨学金は、授業料の一部を減額するものが中心です。授業料と生活費の両方が支給される奨学金は、PhDなど研究学位向けの政府奨学金や、日本の給付型奨学金などに限られます。

🎬 オーストラリアの大学奨学金の仕組みを、SOL留学のカウンセラーが動画で解説しています

奨学金にはどんな種類がある?

日本人がオーストラリアの大学進学で利用できる奨学金は、大きく「大学独自の奨学金」「オーストラリア政府の奨学金」「日本の奨学金」の3つに分けられます。学士・修士(コースワーク)で最も利用されているのは、大学独自の奨学金です。

種類 主な内容 日本人留学生のポイント
大学独自の奨学金 成績優秀者向け、国籍・地域別、特定コース・キャンパス向けなど。授業料の20〜30%前後の減額が多い 最も利用しやすい。出願時に自動審査される奨学金も多い
Destination Australia(豪政府) 地方(リージョナル)キャンパスで学ぶ学生向け。1人あたり最大年15,000豪ドル 留学生も対象。募集枠が少なく、大学ごとに個別申請が必要
Research Training Program(豪政府) PhD・研究修士向け。授業料の免除(Fee Offset)と生活費(Stipend)を支給 研究学位のみ対象。競争率は高いが支援内容は最も手厚い
JASSO 海外留学支援制度(日本) 海外の大学・大学院で学位取得を目指す日本人向けの給付型奨学金 返済不要。募集は年1回で、締切は例年秋
民間財団・貸与型奨学金(日本) 民間財団の給付型奨学金や、JASSOの海外留学向け貸与型奨学金など 条件・金額は団体ごとに異なる。貸与型は返済が必要
⚠️ 「Australia Awards」は日本人は対象外です
オーストラリア政府の代表的な奨学金「Australia Awards Scholarships」は、開発途上国の人材育成を目的とした制度のため、日本国籍の方は応募できません。日本人は大学独自の奨学金や日本の奨学金を中心に検討しましょう。

奨学金の申請条件は?よくある審査基準

大学奨学金の審査で最も重視されるのは、最終学歴の成績(GPA)です。そのうえで、英語力が入学基準を満たしていること、対象コースの入学許可(オファー)を受けていることが基本的な条件になります。

大学や奨学金によって基準は異なりますが、よくある申請条件は次のとおりです。

  • 最終学歴の成績(高校の評定平均や大学のGPA)が一定以上であること
  • 入学に必要な英語力(IELTSなど)の基準を満たしていること
  • 対象となるコース・キャンパス・入学時期(インテーク)に出願していること
  • そのコースを初めて履修する新入生であること
  • フルタイムで在籍する留学生(Student visa保持者)であること
  • 国籍・地域が対象であること(国籍限定の奨学金の場合)

このほか、大学付属のファウンデーションやディプロマ、指定の英語コースを修了した学生が対象になる奨学金や、国籍によって一律で授業料が割引される奨学金もあります。

📌 GPAはオーストラリアの基準に換算して審査されます
オーストラリアの大学では7点満点のGPAが一般的です。日本の成績は大学側でオーストラリアの基準に換算されるため、「自分の成績でどの奨学金が狙えるか」は、事前にカウンセラーへ成績証明書を見せて確認するのが確実です。

奨学金の申請方法は?出願から受給までの流れ

大学奨学金の申請方法は、「大学出願時に自動で審査されるタイプ」と「専用の申請書を提出するタイプ」の2種類です。学士・修士の成績優秀者向け奨学金は自動審査型が多く、その場合は大学に出願するだけで審査を受けられます。

自動審査タイプ

  • 大学への出願書類(成績証明書など)で自動的に審査
  • 別途の申請書は不要
  • 結果はオファーレターに記載される

申請書提出タイプ

  • 大学指定の申請フォームを提出
  • 志望動機や作文、推薦状が必要な場合も
  • 申請期限が入学時期より早いことが多い

Step 1

留学の目的と予算を整理する
学びたい分野、希望の都市、学費と生活費の予算を整理します。奨学金を前提にする場合は、奨学金がなかった場合の資金計画もあわせて考えておきましょう。

Step 2

候補の大学と奨学金をリストアップする
候補の大学ごとに、対象の奨学金・割引率・継続条件・対象インテークを比較します。割合で減額される奨学金と、年額◯ドルの定額で減額される奨学金は、総額に換算して比べるのがポイントです。

Step 3

成績証明書・英語スコアを準備する
英文の成績証明書、卒業(見込み)証明書、IELTSなどの英語スコアを準備します。奨学金の審査は成績が中心となるため、最新の成績を用意しておきましょう。

Step 4

大学に出願する(必要に応じて奨学金も申請)
自動審査型は出願と同時に審査されます。申請書提出型の場合は、大学への出願とあわせて専用フォームを期限内に提出します。

Step 5

オファーレターを確認し、受諾する
奨学金の内容は、オファーレターまたは別途の奨学金オファーで通知されます。大学によっては入学オファーと奨学金オファーを別々に受諾する必要があるため、受諾期限を必ず確認しましょう。

Step 6

入学後は継続条件を守る
在学中も一定のGPAや全科目の合格、出席率などの条件を満たすことで、翌学期以降も奨学金が継続されます。

2026年・2027年の大学奨学金の一例

2026年時点で日本人留学生が利用しやすい大学奨学金は、授業料の20〜30%前後を減額するものが中心です。ここでは、いくつかの大学の奨学金を一例として紹介します。

大学 奨学金の内容 主な条件
The University of Queensland UQ International Excellence Scholarship:授業料25%オフ 学業成績で選考
Griffith College International Academic Merit Scholarship:授業料20%オフ GPA 1.5/4 を満たしている
Queensland University of Technology International Merit Scholarship:授業料25%オフ GPA 2.5/4 を満たしている
Southern Cross University Access 27:年間の学費一律27,000豪ドル 追加条件なし(入学基準を満たせば対象)
Victoria University International Scholarship:授業料20%オフ 追加条件なし(入学基準を満たせば対象)
Torrens University Australia Percentage Tuition Scholarship:授業料30%オフ 追加条件なし(入学基準を満たせば対象)
📌 掲載について
上記は奨学金の一例であり、特定の大学をおすすめするものではありません。掲載順も評価や優劣を表すものではありません。
⚠️ 奨学金の内容は入学時期ごとに変わります
大学奨学金は、入学時期(インテーク)ごとに内容や割引率、対象コースが見直されることが多くあります。出願前には必ず各大学の公式サイト、またはSOL留学で最新情報をご確認ください。

この他にも多くの大学が奨学金を提供しています。最新の奨学金は最新奨学金情報ページでも紹介しています。

大学院・研究留学で使える奨学金は?

PhDや研究修士(Master by Research)に進学する場合は、オーストラリア政府の「Research Training Program(RTP)」が最も手厚い奨学金です。授業料の免除に加えて生活費も支給されるため、条件によっては実質的に学費・生活費の負担なく研究に専念できます。

Research Training Program(RTP)の内容

  • 授業料の免除(RTP Fee Offset)
  • 生活費の支給(RTP Stipend):オーストラリア教育省が定める2026年の基本額は年34,315豪ドル(上限53,608豪ドル)
  • 大学によって支給額は異なり、2026年はQUTで年37,010豪ドル、シドニー大学の留学生向けで年42,754豪ドルなど
  • 大学によっては引っ越し費用や論文提出時の手当なども支給

RTPは各大学が選考を行うため、申請は進学希望の大学を通じて行います。研究計画書や指導教員(Supervisor)との事前コンタクト、研究実績が重視され、競争率は高めです。

コースワークの修士課程(Master by Coursework)の場合は、学部と同様に大学独自の奨学金(授業料20〜25%減額など)が中心になります。

📌 研究学位の学生は受け入れ枠の対象外
オーストラリア政府は留学生の新規受け入れ数の目安(National Planning Level)を2026年・2027年ともに29万5,000人に設定していますが、研究学位(HDR)の学生はこの対象外とされています。

日本の給付型奨学金は使える?

使えます。日本学生支援機構(JASSO)の「海外留学支援制度(学位取得型)」は、海外の大学・大学院で学位取得を目指す日本人向けの返済不要の奨学金で、オーストラリアの大学も対象です。大学独自の授業料減額と組み合わせることで、留学費用をさらに抑えられる可能性があります。

項目 学部学位取得型 大学院学位取得型
対象 海外の大学で学士号の取得を目指す方(高校卒業後3年以内などの条件あり) 海外の大学院で修士・博士号の取得を目指す方
支援内容 奨学金(月額)・授業料を原則4年間支援。金額は留学先の地域により異なる 奨学金(月額)・授業料を支援。月額は地域により異なる
募集時期の目安 例年7月頃に要項公開、9月〜10月初旬に受付 例年9月頃に要項公開、10月上旬に締切
選考 書類審査・面接審査 書類審査・面接審査

学部学位取得型の2027年度募集(2027年4月〜2028年3月に留学開始する方が対象)は、応募書類の提出締切が2026年10月1日です。2028年度以降の留学を考えている方は、JASSOが公開する最新の募集要項を早めに確認しておきましょう。

📌 詳しくはJASSO公式サイトへ
募集要項や資格要件(成績・英語力・家計基準など)は年度ごとに更新されます。JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)、JASSO 海外留学支援制度(大学院学位取得型)で最新情報をご確認ください。

このほか、民間財団による給付型奨学金や、JASSOの海外留学向け貸与型奨学金もあります。貸与型は返済が必要なため、給付型の奨学金と区別して検討しましょう。

奨学金を申請する前の注意点

奨学金は「もらえるか」だけでなく、「卒業まで継続できるか」「他の奨学金と併用できるか」まで確認することが大切です。申請前に押さえておきたいポイントをまとめました。

⚠️ 同じ大学の奨学金は併用できないことが多い
多くの大学では、学業成績による奨学金を複数同時に受け取ることはできません。複数の奨学金の対象になった場合は、割引額が大きいものを選びましょう。
⚠️ 継続条件を満たさないと打ち切られる
一定以上のGPAの維持、全科目の合格、出席要件の遵守などが継続の条件になっていることが一般的です。条件を満たせないと、翌学期以降の減額がなくなる場合があります。
⚠️ 対象の入学時期・期限が決まっている
奨学金は特定のインテーク(入学時期)の新入生のみを対象としていることが多く、入学を延期すると対象外になることがあります。オファーの受諾期限にも注意しましょう。
⚠️ 割合と定額は「総額」で比較する
「授業料の25%オフ」と「年間の学費一律27,000豪ドル」のように、奨学金の表記は大学によって異なります。学費総額と減額期間(初年度のみか、コース全期間か)を計算して比較しましょう。

よくある質問 FAQ

オーストラリアの大学奨学金は返済が必要ですか?

大学が留学生向けに提供する奨学金は、基本的に返済不要です。多くは授業料から一定の割合や金額を差し引く「授業料減額」の形で提供されます。

日本人でも授業料が全額免除になる奨学金はありますか?

学士・修士(コースワーク)では、授業料の20〜30%前後を減額する奨学金が中心で、全額免除はごく一部です。PhDなど研究学位では、政府のResearch Training Programにより授業料免除と生活費の支給を受けられる可能性があります。

奨学金は別途申請しないともらえませんか?

成績優秀者向けの大学奨学金は、出願書類をもとに自動で審査されるものが多く、別途の申請は不要な場合がほとんどです。一方で、政府奨学金や一部の大学奨学金は専用の申請書の提出が必要です。

語学コースやファウンデーションから進学しても奨学金は受けられますか?

受けられる場合があります。大学付属の英語コースやパスウェイを修了して学部に進む学生も対象となる奨学金や、付属カレッジ修了者向けの奨学金があります。条件は大学ごとに異なるため、事前に確認しましょう。

入学後に奨学金が打ち切られることはありますか?

あります。一定のGPAの維持や全科目の合格、出席要件などの継続条件を満たせない場合、翌学期以降の減額が停止されることがあります。受給前に継続条件を必ず確認しておきましょう。

日本の奨学金とオーストラリアの大学奨学金は併用できますか?

併用できる可能性があります。ただし、JASSOなど日本の奨学金にも他の奨学金との併給に関する規定があるため、応募前にそれぞれの募集要項と大学の奨学金規定を確認してください。

SOL留学のサポート

SOL留学では、オーストラリアの大学進学を目指す方に、奨学金を含めた学校選びから出願までを無料でサポートしています。奨学金は大学やインテークごとに内容が変わるため、カウンセラーが最新情報をもとに、あなたの成績や希望に合った選択肢をご提案します。

  • 成績証明書をもとに、対象となりそうな奨学金の確認
  • 奨学金を含めた学費総額の比較・留学費用のシミュレーション
  • 大学への出願・奨学金申請書類の準備サポート
  • 英語コース・パスウェイを含めた進学プランのご提案
  • 学生ビザの申請サポート

大学進学の全体像は大学進学プラン、出願の流れはSOL留学の学校申請手順もあわせてご覧ください。

📝 まとめ:返済不要の奨学金で、オーストラリアの大学進学をもっと現実的に

オーストラリアの大学奨学金は返済不要の授業料減額が中心で、出願するだけで自動的に審査されるものも多くあります。成績と英語力の準備が、奨学金獲得の一番の近道です。

大学院・研究留学ならRTP、日本からはJASSOの給付型奨学金など、選択肢は大学独自の奨学金だけではありません。内容は毎年変わるため、最新情報を確認しながら、自分に合った奨学金を早めに比較・準備しましょう。

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