永住権職種

介護士(エイジドケア)でオーストラリア永住権を目指すには|必要な資格・費用・ビザの手順を解説

介護士(Aged Care Worker)の仕事内容から、コースの費用・英語力、年齢タイプ別のスタディプラン、雇用主スポンサービザ・永住ビザ申請までの流れをまとめて確認できます

📅 2026年9月更新
✍️ 留学カウンセラー:Haruki Yamada
✍️ 移民カウンセラー:Namo Kim

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介護士(Aged Care Worker)で永住権を目指すには、Certificate III 以上の学位を取得し、介護士としての雇用主スポンサービザ(Subclass 482)のLabour Agreement StreamまたはDAMA Streamを経由して、永住ビザへ移行する流れが基本になります。就労歴不要・必要な学位はCertificate IIIのみと条件面のハードルが比較的低い一方で、卒業ビザが申請できない、スポンサーの競争率が高いといった意外な落とし穴もある職業です。

このページでは、登録移民エージェントが在籍するSOL留学が、介護士の仕事内容から、必要な資格・英語力・費用、年齢タイプ別のスタディプラン、ビザの申請条件、おすすめの学校までを整理して解説します。

📌 ご注意
永住権・ビザの制度や費用は頻繁に変更されます。本ページの数値は執筆時点の参考情報です。ご自身の状況に合わせた最新情報はSOL留学へお気軽にお問い合わせください。

介護士(エイジドケア)でオーストラリア永住権は目指せますか?

はい、介護士として永住権を目指すことは可能です。オーストラリアでは介護士の深刻な人手不足を解消する手立てとして、2023年5月5日に「Aged Care Workerとしての雇用主スポンサービザのLabour Agreement Stream」が発表されました。就労歴が不要、必要な学位はCertificate IIIのみと、永住権取得までの条件が易しくなったことで大きな話題となっています。

本来、雇用主スポンサービザを申請できる職業はSkilled Occupation Listの中でもCore Skills Occupation List(CSOL)に掲載されている必要がありますが、介護士はCSOLに含まれていません。ただし、雇用主スポンサービザのLabour Agreement StreamとDAMA Streamから特別に申請できる、特殊な職業となっています。

⚠️ 条件が易しく見える介護士ビザの「落とし穴」
Aged Care関連の専門コースを修了しても卒業ビザ(Subclass 485)は申請できないほか、未経験の場合は卒業後すぐにスポンサーを見つけることが非常に難しいのが実情です。コースを始める前に、年齢や現在のビザを踏まえたスタディプランを立てておくことが重要です。

オーストラリアでの介護士の仕事内容とは?

オーストラリアで車椅子の高齢者をサポートする介護士

オーストラリアの介護士(Aged Care Worker)の仕事は、高齢者など利用者の身の回りのお世話が基本となります。利用者とコミュニケーションを取り積極的に良い関係を築くことが求められるほか、介護はバディーを組んで2人体制で行われることも多いため、英語でのコミュニケーションは必須です。

主な仕事内容の例

  • ベッドからの起き上がり・トイレまでの移動の補助
  • シャワー介助・着替えの補助
  • おむつ交換
  • 食事の準備・掃除
  • レクリエーション など

資格取得にかかるコース期間は、選ぶコースによって約3か月〜2年です。

介護士に必要な資格・英語力・費用はどれくらいですか?

介護士として働き雇用主スポンサービザを目指すには、Certificate III以上の関連学位の取得が必須です。上位のCertificate IV in Ageing SupportやDiploma of Community Servicesなどを組み合わせることで、キャリアの幅を広げながらコース修了後の滞在期間も確保できます。コース費用は約$5,000〜$17,000、入学に必要な英語力はIELTS 5.5〜6.0前後が目安です。以下でコース内容を確認します。

Certificate III in Individual Support:介護士に必須の基礎コース

日常生活の援助を必要とする人々(特に高齢者や身体障害者)のケアに必要な知識・スキルを身に付けるコースです。体の仕組みや身体的サポートに加え、心のケアなども含まれます。

項目 内容
就学期間 約3か月〜1年間
コース費用 約$5,000〜$10,000
入学に必要な英語力 IELTS 5.5〜6.0(各スコア5.0〜5.5以上) ※学校により異なります
授業内容 個別支援、健康管理、感染予防、安全作業、多様性理解、法的・倫理的遵守、転倒予防、認知症ケア、虐待防止、緩和ケア、慢性疾患対応、応急処置 など
将来のキャリア Aged Care Worker(高齢者ケアワーカー)
Home Care Worker / Community Care Worker(在宅・地域ケアワーカー)

Certificate IV in Ageing/Disability Support:より幅広い知識を学ぶ上級コース

Certificate IIIの内容に加え、より視野の広いサポートのコーディネートやセンターで働く上での法的な問題にも触れ、コースによってはより専門性に特化した内容を学ぶコースです。

項目 内容
就学期間 約半年〜1.5年間
コース費用 約$6,000〜$15,000
入学に必要な英語力 IELTS 5.5〜6.0(各スコア5.0〜5.5以上) ※学校により異なります
授業内容 高齢者の権利尊重・自己決定支援、生活の質向上、個別支援計画に基づく介入、認知症やリスクのある高齢者への対応、サービス調整・チーム連携、健康・安全管理、法的・倫理的遵守 など
将来のキャリア Senior Care Worker / Senior Support Worker(上級ケアワーカー)
Team Leader / Shift Supervisor(チームリーダー・シフトスーパーバイザー)

Diploma of Community Services:地域支援の専門職を目指すコース

地域の人々が直面する課題(貧困、障害、精神的問題、家庭の問題など)に寄り添い、必要なサポートをコーディネート・実行する専門職を目指すコースです。

項目 内容
就学期間 約1年〜2年間
コース費用 約$8,000〜$17,000
入学に必要な英語力 IELTS 5.5〜6.0(各スコア5.0〜5.5以上) ※学校により異なります
授業内容 ケースマネジメント、危機対応、カウンセリング、多様性・先住民文化の理解、法的・倫理的遵守、メンタルヘルスや障害・家庭内暴力支援、地域参加と社会的包摂の促進 など
将来のキャリア Community Worker(地域支援員)
Case Worker / Case Manager(ケースワーカー) など

介護士として永住権を取得するまでの3ステップは?(年齢タイプ別)

介護士として永住権を目指す場合、①コース履修 → ②雇用主スポンサービザ(Subclass 482)申請 → ③永住ビザ(Subclass 186)申請という3つのステップを踏むのが基本的な流れです。ビザごとに年齢条件があるため、コースの組み方は年齢や現在のビザによって変わります。それぞれの内容を見ていきます。

Step 1コース履修(3か月〜2年)

介護士として永住権取得を目指す場合、雇用主スポンサービザの学位条件をパスするためにCertificate III in Individual Supportの取得が必要です(一定期間以上の職歴がある場合学位の代わりにもなります)。また、コース修了後も就労が許可されているビザを持ち、介護士として働きながらスポンサー先を探せる期間を確保することが重要です。年齢に応じたおすすめのスタディプランは、大きく以下の3タイプに分かれます。

タイプ 対象の目安 おすすめのコース
i. ワーキングホリデービザから雇用主スポンサービザを目指す 30歳以下 Certificate III in Individual Support (Ageing)のFast Track
ii. 雇用主スポンサービザのLabour Agreement Streamを目指す 40歳未満 Certificate III+Certificate IV in Ageing Support(またはDiploma of Community Services)
iii. 雇用主スポンサービザのDAMA Streamを目指す 40歳以上 Certificate III+1年以上のCertificate IVまたはDiploma
(またはCertificate III+Certificate IV+Diplomaの3コース)

i. ワーキングホリデービザから雇用主スポンサービザを目指す方

ワーキングホリデービザでは17週間以下の就学しか認められていないため、本来半年〜1年かかるコースを12〜17週ほどでインテンシブに学ぶFast Trackコースを選ぶ必要があります。コース修了後は残りのワーホリ期間で介護士として働きながらスポンサー先を探し、見つかれば雇用主スポンサービザを申請します。学生ビザを挟まずにワーホリから直接雇用主スポンサービザにつなげることが事実上可能な方法です。

ただし、未経験の方が卒業後すぐにスポンサーを見つけることは非常に難しく、ビザ条件に就労歴が不要であっても、介護士として経験を十分に積んだ方が優先してスポンサーを得ています。そのため、セカンドワーホリや学生ビザで滞在を延長し、時間をかけてスポンサーを見つけている方が多いのも事実です。

ii. 雇用主スポンサービザのLabour Agreement Streamを目指す方

雇用主スポンサービザ(以下SID)の必要学位はCertificate IIIのみですが、フルタイムでの雇用、スポンサーの確保、ビザ書類の準備など、コース修了からSID申請までには時間がかかります。そのため、コース修了から最低6か月~1年は滞在可能なビザを確保することをおすすめします。キャリアにも役立つ関連コースとして、Certificate IV in Ageing SupportまたはDiploma of Community ServicesとCertificate IIIをパッケージで申請するのが効果的です。

iii. 雇用主スポンサービザのDAMA Streamを目指す方

DAMA StreamのSIDでは年齢制限が引き上げられる反面、介護士として1年以上の就労歴が条件となります。つまり、Certificate IIIを修了して介護士の資格を得てから、少なくとも1年は滞在できるビザが必要です。Certificate IIIと1年以上のCertificate IV・Diplomaをパッケージにする、またはCertificate III+Certificate IV+Diplomaの3コースをパッケージで申し込むことで、Certificate III取得後に学生ビザで1年以上の就労歴を作ることが可能です。

また、DAMA StreamではDAMAという契約を結んだ特定地域の会社からのスポンサーが必要です。学校は必ずしもDAMAエリアでなくても構いませんが、就学中からスポンサー探しを行いたい場合は、学生ビザの段階からDAMAエリアで就学するとよりスムーズです。申請条件の職歴年数などは地域によっても変動します。

⚠️ 介護士コースでは卒業ビザを申請できません
Aged Care関連の専門コースを修了しても、卒業ビザ(Subclass 485)は申請できません。コース修了後の滞在・就労期間は、ワーキングホリデービザや追加のコース履修(学生ビザ)で確保する必要があります。

Step 2雇用主スポンサービザ(Subclass 482)の申請

介護士はCSOLに含まれていませんが、雇用主スポンサービザ(Skills in Demand Visa:SID)のLabour Agreement StreamとDAMA Streamから特別に申請できます。Labour Agreement StreamとDAMA Streamの主な申請条件は以下の通りです。

条件 Labour Agreement Stream DAMA Stream
年収条件 AUD 51,222 TSMITの90%
※TSMITはAUD 79,423(2026年9月現在)
学位条件 Certificate III in Individual Support
*職歴がない場合
Certificate III in Individual Support
就労歴 学位を保有している場合は職歴要件なし
※ビザ申請時にフルタイムで雇用されていること
1年(週20時間以上)
英語条件 IELTSオーバーオール5.0(Speaking・Listening 5.0、Reading・Writing 4.5)以上相当 IELTS各スコア5.0以上相当
ビザの有効期間 最大4年 4年
エリア オーストラリア全土 DAMAエリアのみ
年齢制限 なし なし
📌 申請条件について
条件は2025年8月現在のものです。DAMA Streamは地域によって条件に多少違いがあります。最新の条件はお問い合わせください。

雇用主スポンサービザ(Subclass 482)の詳細を見る

Step 3永住ビザ(Subclass 186)の申請

基本的には、SIDで介護士として就労した後に、永住ビザであるEmployer Nomination Scheme visa(ENS:雇用主指名制度ビザ)を申請します。Labour Agreement StreamとDAMA Streamの主な申請条件は以下の通りです。

条件 Labour Agreement Stream DAMA Stream
就労歴 フルタイム2年 フルタイム2年
英語条件 IELTSオーバーオール5.5以上相当 IELTS各スコア6.0以上相当
エリア オーストラリア全土 DAMAエリアのみ
年齢制限 45歳 45〜55歳
📌 申請条件について
条件は2025年8月現在のものです。DAMA Streamは地域によって条件に多少違いがあります。最新の条件はお問い合わせください。

介護士のコースを学べるおすすめの学校はどこですか?

州立で安定した教育環境のTAFEクイーンズランド、介護分野の上位コースまで同じ学校で学べるカンタベリー・テクニカル・インスティテュート(CTI)、実習先のコーディネーターが在籍するグリニッジ・カレッジは、いずれもCertificate III in Individual Supportを学べる学校です。それぞれの特徴とコース情報を比較します。

TAFEクイーンズランド(TAFE Queensland)

TAFEクイーンズランド サウスバンクキャンパス

画像引用元:https://tafeqld.edu.au/about/campus-locations/greater-brisbane/south-bank

オーストラリア州政府が運営する職業訓練学校TAFE。州立の学校になるため、学校の規模・知名度・質ともにとても安定しています。プライベートカレッジより施設の充実度や学生サポートに定評があり、現地の学生向けにもコース提供を行っているため、他のプライベートカレッジとは異なる環境で学習することが可能です。

コース名 Certificate III in Individual Support
(Ageing) / (Ageing + Disability) / (Disability)
キャンパス Brisbane, Gold Coast
コース期間 半年
学費 $6,300 ※2027年度、料金は年度により変動します
入学条件 高等学校相当以上の学歴の証明
IELTS 6.0(各バンド5.5以上)相当の英語力

TAFEクイーンズランドの特徴を見る

カンタベリー・テクニカル・インスティテュート(Canterbury Technical Institute:CTI)

カンタベリー・テクニカル・インスティテュート(CTI)介護コース

画像引用元:https://cti.qld.edu.au/

ブリスベンとゴールドコースト中心部(CBD)にキャンパスを構える、Canterbury Education Groupの専門学校です。介護分野では長年Certificate III in Individual Supportに加え、Certificate IV in Ageing SupportやDiploma of Community Servicesも提供しているため、同じ学校で上位コースまで続けて学ぶプランを組みやすいのが魅力です。必須の実習についても、提携先の施設を通じて実習先探しのサポートを受けられます。

コース名 Certificate III in Individual Support
キャンパス Brisbane, Gold Coast
コース期間 35週
学費 $5,750 ※2026年10月時点、料金は年度により変動します
入学条件 高等学校相当以上の学歴の証明
IELTS 6.0(各バンド5.5以上)相当の英語力

カンタベリー・テクニカル・インスティテュート(CTI)の公式サイトを見る

グリニッジ・カレッジ(Greenwich College)

グリニッジ・カレッジ(Greenwich College)ロゴ

画像引用元:https://www.greenwichcollege.edu.au/

オーストラリア各地にキャンパスを構える大規模な語学・専門学校です。全キャンパスが新しく綺麗で、他の学校にはなかなかない実習先のコーディネーターが在籍している点も魅力です。

コース名 Certificate III in Individual Support
キャンパス Brisbane, Sydney, Melbourne, Gold Coast, Perth, Adelaide
コース期間 32週
学費 $6,900 ※2026年10月時点、料金は年度により変動します

グリニッジ・カレッジ(Greenwich College)の特徴を見る

その他に介護士コースを提供している学校(州別)

上記3校以外にも、以下の学校で介護士コースが提供されています。
*一部抜粋した提供校となります

QLD Charlton Brown/Academique/Shafston/Imagine Education/CCEB/ETEA/ALG/ALS/MIA/Academia/QAT/Alana Kaye College など
NSW ETEA/ALG/Signet Institute/TAFE NSW など
VIC ETEA/ALG/Signet Institute/Allied Institute/ANIBT など
SA Alliance College/Academia/ALG/TAFE SA など
WA ETEA/TAFE WA/Stanley College/APSI など

よくある質問 FAQ

介護士でオーストラリアの永住権は取得できますか?

はい、目指すことは可能です。Certificate III in Individual Supportを取得し、介護士として働きながら雇用主スポンサービザ(Subclass 482)のLabour Agreement StreamまたはDAMA Streamを申請、その後永住ビザ(Subclass 186)を申請するのが基本的な流れです。

介護士として働くにはどの資格が必要ですか?

Certificate III in Individual Supportが必要です。雇用主スポンサービザの学位条件も職歴がない場合Certificate III以上の学位となっています。キャリアアップや滞在期間の確保のために、Certificate IV in Ageing SupportやDiploma of Community Servicesを組み合わせる方も多くいます。

介護士コースの学費・期間はどれくらいですか?

Certificate IIIは約3か月〜1年・約$5,000〜$10,000、Certificate IVは約半年〜1.5年・約$6,000〜$15,000、Diplomaは約1〜2年・約$8,000〜$17,000が目安です。本ページで紹介している学校のCertificate IIIは約$6,800〜$6,940(2025年時点)となっています。

介護士コースを修了すれば卒業ビザは申請できますか?

いいえ、Aged Care関連の専門コースを修了しても卒業ビザ(Subclass 485)は申請できません。コース修了後の滞在期間は、ワーキングホリデービザや追加のコース履修(学生ビザ)で確保する必要があります。

ワーキングホリデービザで介護士コースを受講できますか?

はい、可能です。ただしワーキングホリデービザでは17週間以下の就学しか認められていないため、12〜17週ほどで修了できるFast TrackのCertificate IIIを選ぶ必要があります。

Labour Agreement StreamとDAMA Streamの違いは何ですか?

Labour Agreement Streamはオーストラリア全土で申請でき、雇用主スポンサービザの申請時に就労歴は不要です。一方、DAMA StreamはDAMA契約を結んだ特定地域の雇用主のみが対象で、介護士として1年以上(週20時間以上)の就労歴が必要です。永住ビザの年齢制限もLabour Agreement Streamは45歳、DAMA Streamは45〜55歳と異なります。

📝 まとめ:進学・永住権に関するご相談はSOL留学まで

介護士は就労歴不要・Certificate IIIのみで雇用主スポンサービザを目指せる一方、卒業ビザが申請できない、未経験ではスポンサーが見つかりにくいといった注意点があり、年齢や現在のビザに合わせたスタディプラン選びが重要です。SOL留学では登録移民エージェント(RMA)による専門的なアドバイスが可能ですので、就労ビザの選択肢や永住権への具体的なステップも安心してご相談いただけます。

ビザに関する一般的な情報や学校紹介、コース申請などは無料で承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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