ビザ情報

観光ビザ(600)とは?2026年最新版
ETAとの違い・申請条件・費用・流れ

ETAと観光ビザ(600)の独自ルールについて

📅 2026年9月更新
✍️ SOL留学編集部
🕐 約12分で読めます

オーストラリアへ観光目的で渡航する場合、「観光ビザが必要」と聞いて、何を申請すればいいのか迷う方は少なくありません。実は、日本国籍のパスポートを持つ方が短期の観光旅行をする場合、多くのケースでは正式な「ビザ」ではなく、ETA(電子渡航認証)と呼ばれるオンライン申請だけで入国できます。

一方で、すでにオーストラリアに滞在中で観光目的の滞在を続けたい場合や、より長期・複数回の渡航を計画している場合は、正式な観光ビザ(サブクラス600)の申請が必要になることがあります。本記事では、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の公式情報をもとに、ETAと観光ビザ(600)の違い、特にオーストラリア国内から申請する「ツーリストストリーム(オンショア)」の条件・費用・申請の流れを、2026年最新の情報で整理しました。

オーストラリアの観光ビザ・渡航認証にはどんな選択肢がある?

オーストラリアへの観光目的の渡航には、大きく分けて「ETA(電子渡航認証・サブクラス601)」と「観光ビザ(サブクラス600)」の2つの制度があります。日本国籍者はETA対象国に含まれているため、短期の旅行であればETAだけで入国できるケースがほとんどです。

観光ビザ(600)にはさらに、海外から申請する「Tourist stream(apply outside Australia)」と、すでにオーストラリア国内にいる人が申請する「Tourist stream(apply in Australia、オンショア)」という2つの申請方法があります。加えて、短期出張者向けの「Business visitor stream」など、目的別のストリームも用意されています。

ETA(電子渡航認証・サブクラス601)

  • 対象:日本を含むETA対象国のパスポート保持者
  • 申請場所:オーストラリア国外(渡航前)のみ
  • 滞在期間:1回の渡航につき最長3ヶ月
  • 就労:不可

観光ビザ(サブクラス600)

  • 対象:すべての国籍(ETA対象外の国籍も含む)
  • 申請場所:海外から、またはオーストラリア国内から
  • 滞在期間:3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月のいずれか(内務省の判断による)
  • 就労:不可
📌 本記事で扱う範囲
本記事では、日本からの観光でETAが利用できるケースと、オーストラリア国内から申請する観光ビザ(600)「ツーリストストリーム(apply in Australia)」を中心に解説します。海外から長期の観光ビザを申請する場合(Tourist stream apply outside Australia)や、ビジネス訪問者向けのBusiness visitor streamについては、記事後半で概要のみご紹介します。

日本からの短期観光旅行なら、基本はETA(電子渡航認証)でOK

日本国籍のパスポートを持ち、3ヶ月以内の観光・親族訪問・短期のビジネス活動が目的であれば、ETA(Electronic Travel Authority、サブクラス601)を取得するだけで渡航できます。ETAは正式なビザではなく、パスポートに電子的に紐づく渡航認証です。

ETAは「Australian ETA」という内務省公式アプリからオンラインで申請します。パスポート情報の読み取り、顔写真の撮影、基本情報の入力を行うだけのシンプルな手続きで、多くの場合は数分から数日で許可されます。

項目 内容
申請方法 Australian ETA公式アプリ(iOS / Android)
申請費用 AUD 20(サービス手数料)
有効期間 発行から12ヶ月間(その間は何度でも渡航可能)
1回あたりの滞在期間 入国ごとに最長3ヶ月
就労 不可
就学 3ヶ月以内であれば可能(語学学校への短期通学など)
📌 ETAは海外からのみ申請可能
ETAはオーストラリア入国前、海外にいる間にのみ申請できます。すでにオーストラリアに入国した後にETAを取得したり、オンラインで延長したりすることはできません。
⚠️ こんな場合はETAの対象外
健康上の理由で追加の審査が必要な方、犯罪歴がある場合、3ヶ月を超える滞在を予定している方は、ETAではなく正式な観光ビザ(600)などの申請が必要です。渡航目的が観光以外(留学・就労・家族との長期滞在など)の場合も、それぞれ対応する別のビザ区分をご確認ください。

すでにオーストラリア国内にいる場合の観光ビザ(600)ツーリストストリームとは

すでに学生ビザやワーキングホリデービザなどでオーストラリアに滞在しており、引き続き観光目的で滞在を続けたい場合は、オーストラリア国内から観光ビザ(600)の「ツーリストストリーム」をオンラインで申請します。これは新しいビザの取得であり、今持っているビザの「延長」ではありません。

オーストラリアの制度には、いわゆる「ビザの延長」という手続きは存在しません。滞在を続けたい場合は、現在のビザの有効期限が切れる前に、ImmiAccountを通じて新しい観光ビザ(600)ツーリストストリームを申請する形になります。申請から結果が出るまでの間は、ブリッジングビザA(Bridging visa A)が発給され、その間は合法的にオーストラリアに滞在できます。

⚠️ 「条件8503(No Further Stay)」が付いていないか必ず確認
現在持っているビザに「条件8503(これ以上の滞在を認めない)」が付与されている場合、原則としてオーストラリア国内から新しいビザを申請することはできません。ビザ発給通知書、またはVEVO(Visa Entitlement Verification Online)で、自分のビザに条件8503が付いていないか必ず確認してください。

申請条件(対象者の要件)

オンショアでツーリストストリームを申請するには、現在の在留状況が適正であること、条件8503が付いていないこと、そして「一時的な滞在の意図(genuine temporary entrant)」を証明できることが必要です。

条件 内容 備考
在留状況 申請時・決定時ともにオーストラリア国内に合法的に滞在していること 不法滞在中は原則申請不可
条件8503 現在のビザに「No Further Stay」が付いていないこと 付いている場合は原則オンショア申請不可(免除は非常に稀)
一時滞在の意図 Migration Regulations 1994 Schedule 2 clause 600.211に基づく「genuine temporary entrant」要件を満たすこと 帰国意思・生活基盤・渡航目的の一貫性などが審査される
資金力 滞在期間中の生活費・帰国費用をまかなえる十分な資金があること 銀行残高証明などで証明
健康・人物要件 健康要件・人物(犯罪歴)要件を満たすこと 必要に応じて健康診断を求められる場合がある
📌 海外旅行保険(OVHC)の加入について
観光ビザ(600)では海外旅行保険(医療保険)の加入は必須条件ではありませんが、内務省は滞在中の医療費に備えて加入を強く推奨しています。ビザ保持者は原則、滞在中の医療費を全額自己負担する必要があります。

申請費用(2026年最新料金)

観光ビザ(600)ツーリストストリームの申請費用(Visa Application Charge)は、2026年7月1日の改定で、海外から申請する場合はAUD 250、オーストラリア国内から申請する場合はAUD 630です(主申請者1名あたり)。

申請区分 料金(2026年7月1日〜、主申請者1名あたり)
ETA(サブクラス601・海外からのみ申請可) AUD 20
観光ビザ(600)ツーリストストリーム・海外から申請 AUD 250
観光ビザ(600)ツーリストストリーム・オーストラリア国内から申請(オンショア) AUD 630
📌 家族の場合は1人ずつ申請・課金
観光ビザ(600)には家族全員をまとめて申請する仕組みはなく、同行する家族一人ひとりが個別にビザを申請し、それぞれに申請費用がかかります。
⚠️ 料金は変更される可能性があります
申請費は例年7月に改定されるのが通例です。上記は2026年9月時点の目安であり、実際の申請前には必ず内務省公式サイトのVisa Pricing Estimator(査証料金試算ツール)で最新の金額をご確認ください。

申請の流れ

オーストラリア国内からのツーリストストリーム申請は、大きく4つのステップで進みます。現在のビザ条件の確認から始め、有効期限が切れる前に申請を完了させることが重要です。

Step 1

現在のビザ条件を確認する
VEVOまたはビザ発給通知書で、条件8503(No Further Stay)が付いていないか、現在のビザの有効期限はいつまでかを確認します。

Step 2

必要書類を準備する
パスポート、証明写真、資金力を示す銀行残高証明、渡航目的・帰国意思を説明するカバーレター、これまでの滞在状況を示す書類などを準備します。

Step 3

ImmiAccountからオンライン申請する
現在のビザの有効期限が切れる前に、ImmiAccountを通じて観光ビザ(600)ツーリストストリームをオンラインで申請し、申請費用を支払います。

Step 4

ブリッジングビザAのもとで結果を待つ
申請後はブリッジングビザAが発給され、審査結果が出るまで合法的に滞在できます。承認されれば、新しい観光ビザ(600)が発給されます。

滞在期間の延長と「No Further Stay(条件8503)」の注意点

観光ビザ(600)で認められる滞在期間は3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月のいずれかで、内務省の判断により決まるため、希望通りの期間が必ず認められるとは限りません。また、繰り返しオンショアで観光ビザを申請し続けることは、審査上のリスクが高まります。

⚠️ 条件8503が付くと、それ以上のオンショア申請はできない
条件8503が付与されたビザを保持している場合、原則としてオーストラリア国内から新たなビザを申請することはできません。免除(waiver)が認められるのは、非常に限定的なケースのみです。
⚠️ 「観光ビザの繰り返し」は要注意
観光ビザ(600)を繰り返しオンショアで申請し、実質的にオーストラリアに住み続けているとみなされた場合、内務省が「genuine temporary entrant」要件を満たしていないと判断し、ビザが拒否される可能性があります。長期の滞在を予定している場合は、目的に合った別のビザ区分(学生ビザ・ワーキングホリデービザなど)を検討することをおすすめします。

長期渡航や他の目的での渡航を検討している場合

日本から6ヶ月・12ヶ月といった長期の観光を計画している場合や、出張目的でオーストラリアを訪れる場合は、ETAではなく海外から申請する観光ビザ(600)の別のストリームが選択肢になります。

  • Tourist stream(apply outside Australia):日本国内から申請し、3・6・12ヶ月のいずれかの滞在期間を得られる観光ビザです。ETAより長い滞在を最初から希望する場合や、クルーズでの入国などに利用されます。
  • Business visitor stream:会議参加、商談、視察などの短期ビジネス活動を目的とした渡航向けのストリームです。就労はできません。
📌 迷ったらまずご相談ください
「今回の渡航はETAで十分なのか、正式な観光ビザ(600)が必要なのか」の判断は、渡航目的・滞在予定期間・現在の在留資格によって異なります。判断に迷う場合は、無料相談で目的に合った選択肢をご案内します。

よくある質問 FAQ

ETAと観光ビザ(600)、日本人はどちらを申請すればいい?

3ヶ月以内の観光・親族訪問目的で、海外(日本)から渡航する場合は、ほとんどのケースでETA(サブクラス601)で足ります。すでにオーストラリア国内に滞在しており、引き続き観光目的での滞在を希望する場合や、6ヶ月以上の長期滞在を最初から希望する場合には、正式な観光ビザ(600)の申請が必要です。

観光ビザ(600)は学生ビザやワーキングホリデービザから直接切り替えられますか?

現在のビザに条件8503(No Further Stay)が付いていなければ、オーストラリア国内からツーリストストリームを申請すること自体は制度上可能です。ただし審査官は「本当に一時的な観光目的か」を厳しく確認するため、就学・就労が主目的だった期間の直後に観光ビザへ切り替える場合は、渡航目的の一貫性についてより丁寧な説明が必要になります。

観光ビザ(600)で働くことはできますか?

できません。観光ビザ(600)にはすべてのストリームで就労禁止の条件(条件8101)が付与されており、有償・無償を問わず就労行為は認められていません。就学についても、多くの場合3ヶ月以内に制限されます。

ビザの審査にはどれくらい時間がかかりますか?

ツーリストストリームの場合、申請の75%程度が3週間前後、90%程度が1ヶ月前後で決定される傾向にありますが、書類の内容や時期によって前後します。最新の目安は内務省サイトのGlobal Visa Processing Timesで確認できます。

観光ビザ(600)に健康保険の加入は必須ですか?

ツーリストストリームでは健康保険(海外旅行保険)の加入は必須条件ではありませんが、内務省は加入を強く推奨しています。ビザ保持者は滞在中の医療費を原則自己負担する必要があるため、万が一に備えて加入しておくと安心です。

SOL留学のサポート

観光ビザ(600)やETAの手続き自体はシンプルに見えても、「現在のビザに条件8503が付いているかどうか」「渡航目的に一貫性があるか」といった判断を誤ると、ビザ拒否や思わぬ不法滞在につながるリスクがあります。SOL留学では、オーストラリア政府認定移民エージェント(MARA登録エージェント)と連携しながら、学生ビザやワーキングホリデービザで滞在中の方の観光ビザ申請サポートや、留学・就労・永住権取得を見据えた長期的なビザプランのご相談を承っています。

これまでもオーストラリア国内に滞在する多くの日本人の方から、ビザの切り替えや在留資格に関するご相談をいただき、一人ひとりの状況に合わせたサポートを行ってきました。「今のビザから観光ビザへ切り替えられるのか」「条件8503が付いているか自分では判断がつかない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

  • 現在のビザ条件(条件8503など)の確認サポート
  • 観光ビザ(600)ツーリストストリーム申請書類の準備サポート
  • 渡航目的・今後の滞在プランに合わせたビザ選択のご案内
  • MARA登録エージェントによるビザ申請サポートのご案内

📝 まとめ:観光目的なら、まず「ETAか観光ビザ(600)か」の見極めから

日本国籍者が3ヶ月以内の観光旅行をする場合、多くはETA(電子渡航認証)だけで渡航できます。一方で、すでにオーストラリア国内に滞在中で観光目的の滞在を続けたい場合は、条件8503の有無を確認したうえで、オーストラリア国内から観光ビザ(600)ツーリストストリームを申請する必要があります。

滞在目的や現在の在留資格によって最適な選択肢は異なるため、判断に迷う場合は早めに専門家へ相談することをおすすめします。

観光ビザ(600)やETAの手続きについて、無料で相談してみませんか?

SOL留学のカウンセラーが、あなたの渡航目的・在留資格に合わせたご案内をします
LINEで無料相談する