大学留学

オーストラリア大学留学
奨学金ガイド

学費を抑えて進学する方法と申請の流れ

📅 2026年6月更新
✍️ カウンセラー:Haruki Yamada

オーストラリアの大学留学を考えるとき、多くの方が最初に不安に感じるのが「学費」です。 高校卒業後の海外大学進学や、社会人からの留学を検討している方にとって、大学費用は大きな決断材料になります。そこで知っておきたいのが、オーストラリア大学の奨学金制度です。 

オーストラリアでは、大学が奨学金を提供していることが多く中には条件はなく留学生全員対象のものなどもあります。ただし、奨学金はすべての大学で「誰でも必ずもらえる制度」ではありません。大学、専攻、成績、英語力、出願時期、入学年度によって条件が変わります。 

オーストラリア大学留学で奨学金を狙うなら、早めの準備が重要

早めの情報収集が成功のカギ
オーストラリアの大学留学で奨学金を活用したい場合、最も大切なのは早めに情報収集を始めることです。奨学金は大学ごとに内容が異なり、毎年同じ条件で募集されるとは限りません。また、人気の奨学金は申請期限が早かったり、定員に達すると終了したりする場合もあります。

オーストラリア大学留学で奨学金を狙うために、まず確認すべきポイントは以下です。

  1. 希望する大学・コースに奨学金制度があるか
  2. 日本人留学生が対象になるか
  3. 高校・大学の成績条件があるか、ある場合満たしているか
  4. 入学の英語条件を満たしているか
  5. 奨学金が自動審査か、別途申請が必要か
  6. 申請期限に間に合うか
  7. 奨学金適用後の学費総額はいくらになるか
  8. 生活費・ビザ費用・学生保険(OSHC)なども含めて資金計画が立てられるか

特に注意したいのは、奨学金がある大学=自分に一番合う大学とは限らないという点です。奨学金の金額だけで大学を選ぶと、専攻内容、卒業後の進路、就職可能性、ビザ条件などが自分の目的と合わない可能性があります。

高校生の場合は、将来の進学・キャリアにつながる大学選びが重要です。社会人の場合は、奨学金に加えて卒業後ビザ、職種、キャリアチェンジ、永住権の可能性まで含めて進学プランを考える必要があります。

オーストラリア大学の奨学金制度の特徴

オーストラリアの大学奨学金は、日本の「貸与型奨学金」とは少しイメージが異なります。

多くの場合、オーストラリアの大学奨学金は返済不要の授業料減免型として提供されます。たとえば、年間授業料の一部が割引されたり、コース期間中の学費が一定割合で減額されたりするケースがあります。

オーストラリア政府のDepartment of Educationも、オーストラリア留学には奨学金、助成金、補助金など複数の学費支援制度があり、政府、教育機関、公的・民間団体などが提供元になると説明しています。

オーストラリア奨学金の主な特徴は以下です。

  • 大学ごとに奨学金制度が異なる
  • 条件なしの留学生向け奨学金がある
  • 成績優秀者向けの奨学金も多い
  • 自動審査型と別途申請型がある
  • 奨学金の対象コースや対象キャンパスが限定される場合がある
  • 年度やIntakeによって内容が変更される可能性が高い

そのため、オーストラリア大学の奨学金を調べる際は、「奨学金があるか」だけでなく、自分の学歴・成績・英語力・希望専攻・入学時期で対象になるかを確認することが大切です。

📌 留学カウンセラーメモ
大学によってはコース出願とは別に奨学金申請が必要な場合があります。申請条件や期限は大学ごとに異なるため、出願前にしっかり確認しておきましょう。

オーストラリア大学奨学金の主な種類

オーストラリア大学留学で検討できる奨学金には、いくつかの種類があります。

奨学金の種類 内容 対象になりやすい人
大学提供のMerit Scholarship 成績優秀者向けの授業料減免 高校・大学の成績が良い人
International Student Scholarship 留学生向けの奨学金 留学生対象で、条件は成績だけでなく大学ごとに異なる可能性あり
Faculty / Course Scholarship 特定学部・専攻向けの奨学金 Business、IT、Engineering、Health、Educationなど特定の専攻を対象に提供される
Regional Scholarship 地方都市・特定キャンパス向け 都市に強いこだわりがない人
Research Scholarship 修士研究・博士課程向け 研究実績がある大学院希望者
Government Scholarship 政府系奨学金 対象国・条件に該当する人

代表的な政府系奨学金として、Australia Awards Scholarshipsがあります。これはDFATが運営する長期奨学金制度で、対象国の開発ニーズに貢献することを目的としています。

ただし、Australia Awardsは対象国や条件が決まっているため、日本人学生が一般的な大学進学で必ず利用できる制度ではありません。日本人学生の場合は、多くのケースで各大学が提供する留学生向け奨学金を中心に確認することになります。

奨学金を受けるための主な条件

奨学金の審査条件は大学やコースによって異なりますが、一般的に以下のような項目が確認されます。

  • 高校または大学の成績(GPA)
  • 英語力
  • 志望コース / 入学時期
  • 国籍
  • フルタイム学生であること(学生ビザでの留学の場合、原則問題なし)
  • 新規入学者か在学生か
  • 他の奨学金との併用可否
  • 志望理由書や追加書類

現在高校生、もしくは最終学歴が高校の場合は、高校の成績(5〜10段階評定)や英語力が重要になります。大学生、もしくは最終学歴が大学の場合は、大学の成績(GPA)や編入条件が見られることがあります。

社会人の場合は、最終学歴、職歴、英語力、希望する大学コースとの一貫性などが重要になる場合もあります。特に社会人でオーストラリア大学院留学を考えている方は、単に「奨学金があるか」だけでなく、そのコースが自分のキャリアや将来のビザプランと合っているかも確認する必要があります。

📌 留学カウンセラーメモ
大学留学において費用を抑える方法は奨学金だけではなく、履修期間を短くすることで年単位の学費を抑える方法などもあります。修士課程などは2年のコースとなり、日本で関連する履修歴がなくても入学できるコースが多くあるので必見です。

奨学金を活用してオーストラリア大学に進学する流れ

奨学金を活用してオーストラリア大学に進学する場合、一般的な流れは以下の通りです。

Step 1:希望する専攻・キャリアを考える
まずは、どの分野を学びたいのか、卒業後にどのようなキャリアを目指したいのかを整理します。高校生の場合は興味のある分野や将来の進路から考え、社会人の場合は現在の職歴を活かすのか、キャリアチェンジを目指すのかを明確にすることが大切です。
Step 2:対象大学・コースをリストアップする
希望分野に合う大学やコースを複数比較します。大学ランキングだけでなく、学費、奨学金制度、入学条件、英語条件、都市・キャンパス立地、卒業後の進路、留学生サポート、ビザとの相性なども確認しましょう。
Step 3:奨学金対象の有無を確認する
希望コースに奨学金制度があるかを確認します。同じ大学でも、コースやキャンパスによって奨学金の対象が異なる場合があります。また、自動審査される奨学金もあれば、別途申請書類が必要な奨学金もあります。
Step 4:入学条件・英語条件を確認する
奨学金の対象になっても、大学の入学条件や英語条件を満たしていなければ進学はできません。IELTS、PTE、TOEFLなどの英語スコアが必要な場合もあれば、提携語学学校やEAPコースを通じて進学できる場合もあります。

Step 5:必要書類を準備する
一般的に、大学出願では以下のような書類が必要になります。

  • パスポート
  • 成績証明書・卒業証明書
  • 英語スコアの証明書
  • 履歴書・志望理由書・職歴証明書(一部専攻)
  • 推薦状(一部修士・博士)
  • その他大学が指定する書類

必要書類は、大学・コース・学位レベルによって異なります。

Step 6:大学へ出願する
必要書類が揃ったら、大学へ出願します。奨学金が自動審査型の場合は、出願内容をもとに大学側が審査することがあります。別途申請型の場合は、奨学金申請書や追加書類を提出します。
Step 7:Offer Letterと奨学金結果を確認する
大学からOffer Letterが発行されたら、入学条件、学費、奨学金の有無、条件付きOfferかどうかを確認します。奨学金が適用される場合でも、継続条件や成績維持条件が設定されていることがあります。
Step 8:学費支払い・CoE発行へ進む
入学を受け入れる場合は、大学の案内に従って学費の一部を支払い、CoE(入学許可証)の発行へ進みます。CoEは学生ビザ申請に必要な重要書類となります。
Step 9:学生ビザを申請する
CoE、OSHC、資金関連書類などを準備し、学生ビザ申請へ進みます。社会人の場合は、学習目的、これまでの経歴、将来のキャリアとの一貫性を説明することが重要になる場合があります。
Step 10:渡航準備を進める
ビザが許可されたら、航空券、滞在先、生活準備、現地到着後の流れを確認します。

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奨学金を狙う大学・コースの選び方

奨学金を活用した大学留学では、大学選びが非常に重要です。

ただし、奨学金の金額だけで大学を選ぶのはおすすめできません。

確認すべきポイントは以下です。

比較項目 確認すべき理由
奨学金額 学費負担をどれくらい減らせるか
元の学費 割引後の実質負担を見るため
都市の生活費 生活費など総費用に影響するため
入学条件 現実的に出願できるか
英語条件 進学までに達成できるか
専攻内容 奨学金の対象か、将来のキャリアと合っているか
卒業後の選択肢 就職・ビザ・進学に関係するため
留学生サポート 現地生活や学業継続に関わるため

高校生の場合は、大学名だけでなく、Foundation、Diploma、Bachelor直接入学など、自分に合った進学ルートを選ぶことも大切です。社会人の場合は、学費の安さや奨学金額だけでなく、その専攻が自分のキャリアチェンジや将来のビザプランに合っているかを確認しましょう。

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奨学金申請でよくある失敗・注意点

オーストラリア大学の奨学金を検討する際、よくある失敗は以下です。

1. 奨学金額だけで大学を選ぶ
奨学金額が大きく見えても、元の学費が高ければ実際の負担額はあまり変わらないことがあります。また、専攻内容や卒業後の進路が合っていなければ、長期的に見て良い選択とは言えません。
2. 申請期限を過ぎてしまう
奨学金には申請期限があります。人気のある奨学金は早めに締め切られる場合もあるため、早めの情報収集が重要です。
3. 自動審査だと思っていたら別申請が必要だった
奨学金には、自動審査型と別途申請型があります。出願すれば自動的に審査されるものもあれば、追加書類や志望理由書が必要なものもあります。
4. 英語条件を満たせない
奨学金の対象になっても、大学の英語条件を満たせなければ入学できない場合があります。英語条件が不安な場合は、EAPや語学学校経由の進学ルートも確認しましょう。
5. 継続条件を確認していない
奨学金によっては、入学後も一定の成績を維持する必要がある場合があります。入学時だけでなく、入学後の条件の有無なども確認しておきましょう。

📌 留学カウンセラーメモ
大学によってはコース出願とは別に奨学金申請が必要な場合があります。申請条件や期限は大学ごとに異なるため、出願前にしっかり確認しておきましょう。

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📝 まとめ:奨学金は「大学選び」だけでなく「将来設計」と一緒に考えることが大切

オーストラリア大学留学では、大学やコースによって留学生向けの奨学金が用意されている場合が多くあります。奨学金を活用できれば、学費負担を抑えて大学留学を実現しやすくなります。

ただし、奨学金は大学、専攻、成績、英語力、出願時期によって条件が異なります。また、生活費やビザ費用まで全てカバーできるとは限りません。

そのため、奨学金を考える際は、以下を総合的に確認することが重要です。

  • 自分が対象になる奨学金があるか
  • 奨学金適用後の学費はいくらか
  • 生活費を含めた総額はいくらか
  • 希望専攻が将来のキャリアやビザに合っているか
  • 出願・奨学金申請・学生ビザの流れに無理がないか

奨学金は、オーストラリア大学留学を現実的にするための大切な選択肢です。

しかし、最も大切なのは、奨学金だけで大学を選ぶのではなく、学費・専攻・キャリア・ビザ・将来の可能性を含めて、自分に合った進学プランを作ることです。

よくある質問 FAQ

Q1. 日本人でもオーストラリア大学の奨学金はもらえますか?
はい。大学やコースによっては日本人留学生も対象になる奨学金があります。ただし、条件は大学、専攻、成績、英語力、出願時期によって異なります。
Q2. オーストラリア大学の奨学金は返済不要ですか?
多くの大学奨学金は返済不要の授業料減免型です。ただし、制度によって条件が異なるため、必ず各大学の最新情報を確認する必要があります。
Q3. 奨学金だけでオーストラリア大学留学はできますか?
全額支給型の奨学金は限られます。多くの場合、奨学金は学費の一部を減免する制度として考えるのが現実的です。生活費、OSHC、ビザ費用、航空券などは別途必要になります。
Q4. 成績がどれくらいあれば奨学金を狙えますか?
大学ごとに基準が異なります。高校成績、大学成績、GPA、英語力などを総合的に見られることがあります。
Q5. 奨学金申請はいつ始めるべきですか?
希望入学時期の半年前から1年前には準備を始めるのがおすすめです。大学やIntakeによって申請期限が異なるため、早めの確認が重要です。
Q6. IELTSがないと奨学金は申請できませんか?
大学や奨学金制度によって異なります。出願時に英語スコアが必要な場合もあれば、条件付きOfferやEAP経由で進学できる場合もあります。
Q7. 社会人でもオーストラリア大学の奨学金は狙えますか?
はい。大学院や特定のコースでは、社会人も奨学金対象になる可能性があります。ただし、最終学歴、成績、職歴、英語力、希望コースとの一貫性が重要になる場合があります。
Q8. 永住を考える場合、奨学金のある大学を選べば良いですか?
奨学金だけで大学を選ぶのはおすすめできません。永住を視野に入れる場合は、専攻、職種、卒業後ビザ、職業リスト、技術査定、就職可能性なども含めて検討する必要があります。
Q9. 奨学金は途中で取り消されることがありますか?
奨学金によっては、成績維持やフルタイム就学などの条件が設定されている場合があります。条件を満たせない場合、継続できない可能性もあるため、事前確認が必要です。
Q10. 奨学金の最新情報はどこで確認できますか?
各大学の公式サイト、Study Australia、大学のInternational Officeなどで確認できます。Study Australiaでは、留学生向けにコースや奨学金情報を検索できる仕組みが案内されています。

オーストラリア政府認定留学カウンセラー


この記事は、SOL留学のオーストラリア政府認定留学カウンセラー(QEAC 12760・QEAC 12711)およびオーストラリア政府認定移民エージェント(MARN 1683521)監修のもと作成しています。