大学留学

オーストラリア大学入学の条件
成績・英語力が足りない場合のパスウェイ進学とは?

入学条件から費用・卒業後のパスウェイまで徹底解説

📅 2026年6月更新
✍️ カウンセラー:Haruki Yamada
オーストラリアの大学では、英語力や成績が入学条件に届いていなくても学を諦める必要はありません。留学生向けに、EAP・IELTS対策コース(英語コース)、Foundationコース、Diploma課程などの「Pathway(パスウェイ)」があります。英語力が足りない場合は英語コース、学力条件が足りない場合はFoundation、大学1年次相当から専分野を学びたい場合はDiplomaが主な択肢です。現在の成績・英語力・希望専攻に合わせて最学ルートをぶことが大切です。 

Pathway – パスウェイとは?大学進学前の準備ルート

パスウェイとは、学歴や英語力など、大学進学における直接の入学条件を満たしていない申請者が、特定のルートで大学の入学条件を満たし、進学を目指すために受講する準備コースのことです。

オーストラリアでは、日本のように一回の入試結果だけで合否が決まるのではなく、これまでの成績、英語力、学歴、履修科目などをもとに入学条件が判断されます。

そのため、「高校・大学の成績が少し足りない」「IELTSスコアが届かない」「大学で必要な基礎科目を取れていなかった」という場合でも、パスウェイを使うことで進学できる可能性があります。

代表的なパスウェイには、以下の3つがあります。

パスウェイ別の進学ルート一覧

パスウェイ 主な目的 進学先の目安
English (EAP・IELTS) Pathway 英語力を補う コース終了後に大学・Foundationコース・Diplomaコースなどへ進学
Foundation Pathway 学力・科目条件を補う コース終了後に大学1年次へ進学
Diploma Pathway 特定分野の学士1年次に相当する専門基礎を学ぶ コース終了後に大学2年次へ編入できる場合あり

📌 留学カウンセラーメモ
公式の英語スコアはIELTSやPTEのみに注目されがちですが、大学ごとに受け付けている公式テストが異なりますので、注意が必要です。特に日本で人気の高いTOEICは使えないことも多いので注意!

英語力が足りない場合はEAP・IELTSコースなどのEnglish Pathway

英語力の条件が満たせていない場合は、EAPやIELTS対策コースが選択肢になります。EAPはEnglish for Academic Purposesの略で、大学進学後に必要な英語力を学ぶコースです。

英語力向上だけでなく、レポートの書き方、プレゼンテーション、ディスカッションなど、大学の授業で必要になるアカデミック英語を身につけます。

大学付属カレッジや提携語学学校でコースを修了することで、英語力の証明として大学入学が認められる場合があります。IELTSなどの試験を繰り返し受験するのではなく、語学コースで段階的に英語力を伸ばしながら大学進学を目指せることが大きな利点です。

ただし、EAPはあくまで英語条件を補うルートです。高校成績や履修科目などの条件が足りない場合は、EAPだけでは不十分なことがあります。

📌 留学カウンセラーメモ
英語コースにも入学条件があり、現在の英語力によって必要なコース期間や進学ルートが異なります。

成績や履修科目が足りない場合はFoundationコース

Foundationは、大学進学前に学力面の準備を行うコースです。主に高校卒業後、大学の直接入学条件を満たしていない場合に利用します。期間は約8〜12か月が一般的で、修了後に大学1年次への進学が可能となります。

Foundationコースでは英語学習がメインではなく、ビジネス、理系科目、人文系科目、リサーチスキル、アカデミックライティングなど、希望する専攻で求められる基礎学力を身につけます。

日本の高校からオーストラリア大学へ進学する場合、Go8などのトップ大学では、成績基準を満たしていても直接入学が認められず、Foundationコースの修了が必要となるケースがあります。

こんな人におすすめ!Foundationコース

Foundationコースはどのような場面で履修すべきか困惑する方も多いですが、こちらのコースは特に、以下のような方が対象となります。

    • 高校の成績(評定・GPA)が大学直入条件に少し届かない
    • 大学で必要な基礎科目を履修していない
    • 海外大学の授業に向けて準備期間がほしい
    • 高校卒業後すぐに大学進学を目指したい

一方で、英語力だけが足りない場合にFoundationコースを選ぶべきと考える方もいますが、Foundationコースは原則として英語力を補うためのコースではありません。そのため、この場合は前述のEnglish Pathwayコースからの進学が必要となります。

📌 留学カウンセラーメモ
Foundationコースはどの大学でもあるわけではありません。大学のコースによっては提供がなくDiplomaコースやそのほかの方法を探る必要があります。また、Foundationコースは年間通しての入学時期とコース期間が決まっており、希望の大学の学部進学時期から逆算し計画を立てる必要があります。

Diplomaは大学2年次編入を目指せる実践的ルート

Diplomaコースは、大学付属カレッジや専門学校などで大学の1年次相当の専門基礎を学ぶルートです。こちらのコースを修了すると、大学のBachelor(学士)2年次へ編入できる場合があります。

たとえば、ビジネス・マーケティング、IT、看護、エンジニアリング、ホスピタリティ、デザインなど、日本人留学生の中でも人気のコースでは、Diplomaから大学2年次へ進むルートが用意されていることが多くあります。この場合、大学卒業までの合計年数を遅らせることなく(一般的に合計3年)、オーストラリア現地で基礎学力を身につけながら大学へ進学することができます。

これまで紹介した英語コースやFoundationコースとの大きな違いは、大学の直接入学条件を満たしている場合でもDiplomaコースへの進学が可能であり、受講するメリットが多い点です。

主な利点としては、以下のようなものがあります。

  • 大学学士(Bachelor)1年目の学費より、Diplomaコースの学費の方が割安なことが多く、同じ3〜4年での卒業(専攻による)でも1年目の学費を抑えられる
  • Diplomaコースの入学英語条件はIELTS 5.5〜6.0相当であることが多く、Bachelorの一般的な入学条件(IELTS 6.5相当)より入学しやすい場合がある
  • 大学進学前に専門分野の基礎知識やアカデミックスキルを身につけることができる
  • 少人数クラスで学べる場合が多く、オーストラリアの学習環境に慣れながら大学進学を目指せる

こんな人におすすめ!Diplomaコース

    • 大学の直接入学にあたって英語力の条件に少し届かない
    • まずは少人数クラスで基礎を固めたい
    • 学力が足りないのでパスウェイが必要だが、大学2年次編入を目指したい
    • できるだけ卒業までの年数を延ばしたくない

ただし、すべてのDiplomaコースが大学2年次編入につながるわけではありません。進学できる大学、専攻、単位認定、成績条件を事前に確認することが重要です。

📌 留学カウンセラーメモ
一般的に、どのDiplomaコースがどのBachelorコースのパスウェイになるかは大学の公式サイトに記載されています。しかし、情報が複雑で分かりづらいことも多いため、ご不明な点があればぜひSOL留学までご相談ください。

よくある間違い:「英語力が足りないからFoundation」は正しくない 

パスウェイ選びでよくある間違いが、英語力が足りないからFoundationに入るという考え方です。Foundationは英語コースではなく、大学進学前の学力準備コースです。そのため、英語力だけが不足している場合は、EAPIELTS対策コースからの進学が適しています。 

逆に、英語スコアはある程度あるものの少し足りず、高校成績や履修科目足りないというような場合は、EAPなどの互角コースではなくFoundationDiplomaコースでの進学が必要になることがあります。 

パスウェイの選び方早見表

足りない条件 検討しやすいルート
英語力が足りない EAP・IELTSコースなどの語学コース
高校成績や科目条件が足りない Foundation、Diplomaコース
大学1年次相当から専門分野を学びたい Diplomaコース
英語力と学力の両方に大きな不安がある 英語コース+Foundation / Diploma

パスウェイは便利な進学ルートですが、選び方を間違えると費用や期間が増えたり、希望する大学・専攻につながらなかったりする可能性があります。そのため、専門家である留学エージェントに相談しながら進学プランを立てることをおすすめします。

SOL留学では、お一人おひとりの学歴・英語力・進学希望に合わせた履修プランの作成から、学校選び、出願、学生ビザ申請まで無料でサポートしています。進学ルートに迷っている方はお気軽にご相談ください。
今の成績で入学できる大学を確認する

パスウェイ経由で大学進学する場合の注意点

これらを踏まえて、計画的に履修を進めるために事前に確認すべきポイントは以下です。

  • パスウェイ修了後に進学できる学部・専攻
  • パスウェイコースで必要な成績条件
  • パスウェイ適用時の英語条件
  • パスウェイ完了後の単位認定の有無(大学卒業までの合計年数)
  • 進学後の履修、課題、試験、卒業要項
  • 必要に応じて卒業後の進路やビザプラン

仮に社会人経験後からキャリアアップのために大学進学を行う場合や、移住・永住を視野に入れている場合は、パスウェイのコース選択が卒業時期、卒業後のビザ、職種選びに影響する可能性もあります。入学しやすさだけでなく、卒業後まで見据えて進学ルートを設計しましょう。

15

📝 まとめ:入学条件に満たせていない場合こそ、正しいパスウェイ選びが重要 

オーストラリア大学進学では、英語力や成績が足りない場合でも、EAP、Foundation、Diplomaなどのパスウェイを活用して進学を目指せる可能性があります。 

ただし、それぞれのパスウェイには役割があり、英語力が足りない場合はEAP、学力や履修科目が足りない場合はFoundation、大学2年次編入を目指す場合はDiplomaなど、自分の状況に合ったルートを選ぶことが大切です。 

「条件が足りないから大学進学は無理」と判断する前に、現在の成績、英語力、希望専攻、入学時期、将来のキャリアを整理し、最適な進学ルートを確認しましょう。パスウェイを正しく選べば、オーストラリア大学進学の可能性を大きく広げることができます。 

SOL留学が選ばれる理由

オーストラリア政府認定留学カウンセラー


この記事は、SOL留学のオーストラリア政府認定留学カウンセラー(QEAC 12760・QEAC 12711)およびオーストラリア政府認定移民エージェント(MARN 1683521)監修のもと作成しています。