Pastry Chef(パティシエ)で永住権を目指せるか

オーストラリアは世界有数の観光立国であり、高い水準のホスピタリティ産業を誇ります。

中でも、根強いコーヒー文化やカフェ文化に支えられ、バリスタやパティスリーシェフの需要は常に高水準。国内には個人経営のパティスリーやカフェが数多く存在します。そのため、パティスリーシェフとして求められる技術水準も非常に高く、世界中から腕利きのシェフが集まっています。

実際にパティスリーシェフとして永住権を申請するには、関連学位や職歴、英語力などが必要とされています。本ページでは、資格を持つ移民カウンセラーが在住するSOL留学が、永住権の取得方法やコース受講にかかる費用、パティスリーシェフを目指すための学校などを紹介します。

*近年、永住権やビザに関する制度は頻繁に変更されています。以下の情報はあくまで参考情報となりますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。

オーストラリアでのPastry Chef (パティシエ)の仕事内容

Pastry Chef (パティスリーシェフ)

オーストラリアのパティスリーシェフは、ケーキ、タルト、マカロン、ムースなどのスイーツ作りの他、パン作りもパティスリーシェフも主な仕事になります。

その他、季節イベント(イースター、クリスマス)の特別商品開発や、仕入れ・在庫管理・コスト管理、職場によってチーム指導やアプレンティス(見習い)の教育なども仕事内容に含まれます。

就職先としてはケーキ屋やデザートショップのほか、レストランやカフェ、ホテル、ベーカリーショップ等でのスイーツ担当シェフとしても働くことが可能です。

*パティスリーシェフと同職種のシェフでも永住権を取得できる道があります。受講するコースなど、条件が異なりますので、詳しくは下記ページよりご参照ください。

シェフで永住権を目指す方法を見る

Pastry Chef (パティシエ)に必要な資格/英語力/費用

Certificate III in Patisserie

こちらのコースではパティスリーシェフにおける基礎的な履修内容となり、基礎的な知識と技術を身につけることができます。デザート、ガトー、パイやパン菓子、プチフール等の基礎的な作り方から食品の安全や衛生、特別な食事制限までを学び、パティシエのキャリアへの道を切り開いていきます。

※表は横にスクロールできます。

就学期間 6か月から9カ月
コース費用 約$12,000
入学に必要な英語力 IELTS 5.5 – 6.0(各スコア5.0 – 5.5以上)*学校により異なります。
授業内容 調理機材の使い方、基本的なデザートなどの作り方や食品の安全や衛星など
将来のキャリア Pastrycookなど

Certificate IV in Patisserie

上記のCertificate IIIで学んだ知識をより活かす為のコースです。Certificate IIIで学んだ内容から更にパティシエの専門知識を伸ばし、より需要のある高度な技術を学びます。またプロのパティスリーシェフとして自力で問題解決や自立して仕事を進められる力も養えるよう、キッチンでの効率的な働き方などといったユニットも含まれています。

※表は横にスクロールできます。

就学期間 6か月から9カ月
コース費用 約$17,000
入学に必要な英語力 IELTS 5.5 – 6.0(各スコア5.0 – 5.5以上)*学校により異なります。
授業内容 CertiifcateⅢで学んだ知識を活かし、応用力や幅広い知識、実践力を養う。
将来のキャリア Chef de partie,Chef patissierなど

Diploma of Hospitality Management

本コースは、オーストラリアでパティスリーシェフとして永住権を取るのに必要とされている学位となり、多くの学生がCertificate III in Patisserie Certificate IV in Patisserieの履修後に本コースを履修します。

パティスリーシェフとしての応用力やマネジメントスキルが学べることから、学校によっては基本コースの修了が入学条件となっていることもあります。既にホスピタリティ業界での経歴がある方にとっても役立つコースです。

※表は横にスクロールできます。

就学期間 約6か月
コース費用 約$6,500~7,000
入学に必要な英語力 IELTS5.5-6.0(各スコア5.0-5.5)
授業内容 予算編成、マーケティング、名簿作成、および人的管理で構成される管理知識とスキルのリスト作成など
将来のキャリア Head chef, Chef de cuisine, chef pâtissier, Sous chef, Restaurant manager, Bar manager, Kitchen manager, Unit manager catering operationsなど

 

Pastry Chef(パティシエ)として永住権を目指す4ステップ

①コース履修 (2年)

オーストラリアでパティスリーシェフとして永住権を目指すためには、以下のコースで約2年間の履修が必要となり、ほとんどの学校で以下のコースが2年のパッケージとして組まれています。

・Certificate III in Patisserie

・Certificate IV in Patisserie

・Diploma of Hospitality Management

学校によっては、Certificate III in Patisserieのコースが提供されておらず、Certificate IV in PatisserieにCertificate III の一部のカリキュラムが含まれています。

全く経験がない場合、基本コースであるCertificate III in Commercial Cookeryを提供する学校を選択することがおすすめです

②卒業ビザ(485)申請

Temporary Graduate visa Subclass 485 (Post-Vocational Education Work stream)、通称卒業ビザを申請します。

卒業ビザは1.5年の有効期限があり、無制限で就労できます。このビザの間にパティスリーシェフとして就労歴を積んだり、Full Skill Assessmentにパスして次の就労ビザの条件を満たす期間に充てることができます。

卒業ビザの主な条件は以下の通りです。

※表は横にスクロールできます。

対象コース MLTSSL (中長期戦略技能リスト)に載っている職業に関連している2年 (92週)以上 のコース履修
英語力 IELTS 6.5(各バンド5.5以上)またはPTE, TOEFL iBT, OET, Cambridge検定など同等の英語技能試験のスコア
スキルアセスメント Trades Recognition Australia (TRA) のProvisional Skill Assessmentにパス:関連学位の取得でパスできます

 

*その他の条件の詳細は移民カウンセラーにお問い合わせください。

③Full skill assessment のパス

Skill Assessmentはオーストラリアにおける技術査定です。前述した通りパティスリーシェフの分野においてはTRA (Trades Recognition Australia)が査定機関となります。

Full Skill Assessmentにパスすることは、後述する就労ビザ(Subclass189、190、491など)申請には必須の条件です。

パティスリーシェフにおけるFull Skill Assessmentの申請基準は以下の様になります:

※表は横にスクロールできます。

スキルアセスメント名 内容
Job Ready Workplace Assessment (JRWA) パティスリーシェフとして週37.5時間のフルタイムで1725時間働いたこと+今後1年間の雇用が約束されていることを証明
Job Ready Workplace Assessment (JRWA) モニタリング(実際にTRAが働いている現場に来て、働いているところをチェックしたりインタビューをしたりします)
Job Ready Final Assessment (JRFA) 今までのSkill assessmentの結果をまとめて提出

④就労ビザ(永住ビザ)申請

Skilled Occupation Listにある職業リストの区分によって申請できる就労ビザの種類も変わります。

パティスリーシェフはMLTSSL (中長期戦略技能リスト)、CSOL (Core Skills Occupation List) という職業リストに含まれます。

パティスリーシェフで取得できるビザとしては:

*ビザの申請条件や詳細は各ビザのページからご覧いただけます。

Pastry Chef(パティシエ)に必要なコースを学べる学校

TAFE クイーンズランド( TAFE Queensland)

画像引用元(https://tafeqld.edu.au/news-and-events/news/2022/innovation-and-sustainability-meet-at-the-robina-campus)

オーストラリアクイーンズランド州政府が運営する職業訓練学校TAFE。州立の学校になるため学校の規模・知名度・質共にとても安定している学校です。

プライベートカレッジより施設の充実度や学生サポートに定評があり、オーストラリア現地の学生向けにもコース提供を行っているため、他のプライベートカレッジとは異なる履修環境で学習することができます。

※表は横にスクロールできます。

コース名 Certificate III in Patisserie

Diploma of Hospitality Management

キャンパス Brisbane
コース期間 2年(Certificate IVとDiploma併せて)
学費 $40,400(2025年7月時点。料金は年度によって変動します。
入学条件 高等学校相当以上の学歴の証明IELTS 6.0 (各バンド5.5以上)相当の英語力

ガンマ・カレッジ(Gamma College)

画像引用元(https://gamma.edu.au/)

プライベートカレッジの中でもリーズナブルなプライスでのコース提供が特徴。学校に併設されたレストランにて実習を行えるなど、フレキシブルさも人気の理由の一つです。Sydney, Melbourne, Brisbaneの三大都市にキャンパスを構え、立地がよく通学のしやすさも魅力となっています。

※表は横にスクロールできます。

コース名 Certificate IV in Patisserie

Diploma of Hospitality Management

キャンパス Sydney, Melbourne, Brisbane
コース期間 2年(Certificate IVとDiploma併せて)
学費
$21,200 2025年7月時点。料金は年度によって変動します。
入学条件 高等学校相当以上の学歴の証明IELTS 5.0 (各バンド5.0以上)相当の英語力

アカデミア・インターナショナル(Academia International)

画像引用元(https://www.academia21.com/blog/2019/01/14/is-patisserie-right-for-you-discover-our-patisserie-courses/)

2006年に設立されたプライベートカレッジ・職業訓練専門学校で、Brisbane,Melbourneの2箇所にキャンパスを構えています。国際教育優秀賞を含め数々の賞を受賞している背景があり、手厚い学生サポートや充実した授業内容から、国内のプライベートカレッジ(私立の専門学校)の中でとても評判の高い学校の一つとなっております。

※表は横にスクロールできます。

コース名 Certificate III in Patisserie

Certificate IV in Patisserie

Diploma of Hospitality Management

キャンパス  Melbourne, Brisbane
コース期間 2年(Certificate III, IVとDiploma併せて)
学費 $25,080(2025年7月時点。料金は年度によって変動します。
入学条件 高等学校相当以上の学歴の証明IELTS 6.0 (各バンド5.5以上)相当の英語力

その他パティスリーコースを提供している学校

※表は横にスクロールできます。

QLD ・TAFE クイーンズランド(TAFE Queensland)

・アカデミア・インターナショナル(Academia International)

・ガンマ・カレッジ(Gamma College)

NSW ・ガンマ・カレッジ(Gamma College)
VIC ・ガンマ・カレッジ(Gamma College)

・アカデミア・インターナショナル(Academia International)

・メルボルン ポリテクニック(Melbourne Polytechnic)

・ホルムズグレン・インスティテュート(holmesglen Institute)

SA ・TAFE サウスオーストラリア(TAFE SA)
WA ・TAFE ウェスタンオーストラリア(TAFE WA)
TAS ・TAFE タスマニア(TAFE TAS)

進学・永住権に関するご相談はSOL留学まで!

SOL留学では登録移民エージェント – A registered migration agent (RMA)による専門的なアドバイスも可能ですので、就労ビザの選択肢や永住権への具体的なステップについても安心してご相談いただけます。

ビザに関する一般的な情報や、学校紹介、コース申請などは無料で承っておりますので、ぜひSOL留学までお気軽にご相談ください。