Civil Engineering Draftsperson(土木設計士)で永住権を目指せるか
オーストラリアでは人口増加に伴い、道路・港湾・ダム・発電施設・通信施設などの公共インフラ開発が活発化しており、Civil Engineering Draftspersonの需要が高まっています。Civil Engineering Draftspersonは土木エンジニアのもとで設計図を描く専門職であり、年齢中央値が40歳とホワイトカラーの仕事として注目されています。平均年齢$80,000~$95,000と高水準で、男女ともに活躍できる環境が整っています。永住権を目指すには、まず関連する資格取得、英語要件を満たすことなどが必要です。
本ページでは、資格を持つ移民カウンセラーが在住するSOL留学が、永住権取得の流れや学費の目安、Civil Engineering Draftspersonを目指せる学校をご紹介します。
*近年、永住権やビザに関する制度は頻繁に変更されています。以下の情報はあくまで参考情報となりますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。
オーストラリアでのCivil Engineering Draftsperson(土木設計士)での仕事内容

Civil Engineering Draftsperson(土木設計士)
Civil Engineering Draftspersonは、道路・橋梁・空港・ダム・上下水道システムなど、公共インフラの設計図作成や現場調査に携わる専門職です。土木エンジニアの指導のもと、スケッチや設計図を作成し、材料コストの見積もりや工事が規格や契約条件に適合しているかを確認します。また、建設資材や土壌の試験、交通調査に必要なデータ収集を行うなど幅広い役割を担います。
Civil Engineering Draftsperson(土木設計士)に必要な資格/英語力/費用
Civil Engineering Draftspersonとして永住権取得を考えた際、必要な資格を選択する上で、以下のことを理解した上でコース選択をする必要があります。
まず、2年間の就学を修了した後、スキルアセスメント(プロビジョナルスキルアセスメント)を完了させ、卒業ビザを申請するというプロセスを一般的に多くの人が行います。
スキルアセスメントですがEngineers Australia またはVETASSESSという二つの異なるスキルアセスメントの管轄期間があり、必要とされる資格や要件は管轄機関によって変わります。Engineers Australia にてプロセスを進まれる場合については当団体に認可されているコースを受講する必要があり、VETASSESSの場合については、Engineers Australiaの認可がある学校へ通う必要はありませんが別途職歴などが必要とされます。
*スキルアセスメントの詳細や各管轄機関による必要とされる条件については永住権を目指す4ステップのページにてご確認ください。
Associate Degree in Civil Engineering
このコースはAustralian Qualification Framework level 6 にあたる、Associate DegreeとなっておりBachelor degree(学士)の一つ下のレベルの準学士という学位にあたります。Engineers Australiaが認めているコースはこちらのみとなり、該当機関にてスキルアセスメントを完了させたい場合は本コースを提供している学校を選ぶ必要があります。
*Engineers Australia認可の学校の詳細についてはお問い合わせください。
※表は横にスクロールできます。
就学期間 | 約2年間 |
コース費用 | 約$26,300~$44,020 |
入学に必要な英語力 | IELTS6.0(各スコア5.5以上)*学校により異なります。 |
授業内容 | 土木・構造工学の基礎から2D CAD、構造解析、環境工学、プロジェクト管理まで幅広い実践的スキルを学ぶことができ、実習を通じて卒業後の就職に向けて準備を整えることができます。 |
将来のキャリア | BIM Coordinator/Collaborator, Engineering Associate, Estimator, Design Drafter, Project Manager, Civil/Structural Designer and Modeller |
Advanced Diploma of Civil Construction Design/Diploma of Civil Construction Design
こちらのコースは学校によっては提供のされ方が異なり、Advanced Diploma of Civil Construction Design単体でで2年間のもの、Diploma of Civil Construction Design、 Advanced Diploma of Civil Construction Designの2つのコースで2年間とありますが、内容に違いはありません。また、VETASSESSにてスキルアセスメントを完了させたい場合はこちらの資格が必要となります。
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就学期間 | 約2年間 |
コース費用 | 約$26,400~$36,940 |
入学に必要な英語力 | IELTS5.5~6.0(各スコア5.0~5.5以上)*学校により異なります。 |
授業内容 | 土木・構造工学の基礎から2D CAD、構造解析、環境工学、プロジェクト管理まで幅広い実践的スキルを学ぶことができ、実習を通じて卒業後の就職に向けて準備を整えることができます。 |
将来のキャリア | Civil Engineering Construction Supervisor, Civil Engineering Draftsperson, Civil Engineering Design Draftsperson, Civil Engineering Technician, Senior Civil Works Designer |
Dual Diploma of Engineering–Technical and Civil Construction Design
こちらのコースはDual diplomaとなっており、2つのDiplomaコースで2年間となっております。Diploma of Engineering – Technicalは工学の基礎を広く学ぶ入門コース、Diploma of Civil Construction Design は土木設計に特化し、実務レベルで使える高度なスキルを身に着けていくコースとなっております。
※表は横にスクロールできます。
就学期間 | 約2年間 |
コース費用 | 約$26250~ |
入学に必要な英語力 | IELTS6.0(各スコア5.5以上)*学校により異なります。 |
授業内容 | Diploma of Engineering – Technical : 数学や力学の基礎を用いた構造計算や3D CADモデリング、鉄骨設計のディテール作成、プロジェクト管理など、幅広い工学スキルなど Diploma of Civil Construction Design :土木分野に特化した道路・舗装・基礎・排水・コンクリートや鋼構造物の詳細設計をCADで行う、測定・点検・設計図作成を通じて実践的な土木設計スキルを養うなど |
将来のキャリア | Computer Aided Design (CAD) Drafter, Mechanical Engineer and mid-level positions in engineering, Civil Engineering Draftsperson, Engineering Designer and Structural Engineering Technician |
Civil Engineering Draftsperson(土木設計士)として永住権を目指す4ステップ
永住権申請にあたるステップですが、前述した通りスキルアセスメントの管轄機関によって異なります。
①コース履修 (2年)
各スキルアセスメント管轄機関で必要とされているコースは以下の通りです。履修期間は同様に2年間となっております。
ENGINEERS AUSTRALIA :Associate Degree in Civil Engineering *Engineers Australia認可されているコースのみ
VETASSESS: Advanced Diploma of Civil Construction Design, Diploma of Civil Construction Design, Dual Diploma of Engineering – Technical (Drafting) & Civil Construction Design
②卒業ビザ(485)申請
Temporary Graduate visa Subclass 485 (Post-Vocational Education Work stream)、通称卒業ビザを申請します。
卒業ビザは1.5年の有効期限があり、無制限で就労できます。このビザの間にドラフトパーソンとして就労歴を積んだり、Full Skill Assessmentにパスして次の就労ビザの条件を満たす期間に充てることができます。
卒業ビザの主な条件は以下の通りとなり、こちらに関してはEngineers Australia, VETASSESSどちらも条件は同様となります。
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対象コース | MLTSSL (中長期戦略技能リスト)に載っている職業に関連している2年 (92週)以上 のコース履修 |
英語力 | IELTS 6.5(各バンド5.5以上)またはPTE, TOEFL iBT, OET, Cambridge検定など同等の英語技能試験のスコア |
スキルアセスメント | Engineers Australia/VETASSESSのProvisional Skill Assessmentにパス:関連学位の取得でパスできます |
*その他の条件の詳細は移民カウンセラーにお問い合わせください。
③Full skill assessment のパス
Skill Assessmentはオーストラリアにおける技術査定です。前述した通りCivil engineering Draftpersonの分野においてはEngineers AustraliaまたはVETASSESSが査定機関となります。
Full Skill Assessmentにパスすることは、後述する就労ビザ(Subclass189、190、491など)申請には必須の条件です。
Civil engineering DraftpersonにおけるFull Skill Assessmentの申請基準は以下の様になります:
※表は横にスクロールできます。
アセスメントバディー | 内容 |
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ENGINEERS AUSTRALIA | Engineers Australia認可のコース修了 |
※表は横にスクロールできます。
アセスメントバディー | 内容 |
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VETASSESS | ・1年間の就労経験 *卒業後*最低20時間~/週
・ポートフォリオの提出 |
④就労ビザ(永住ビザ)申請
Skilled Occupation Listにある職業リストの区分によって申請できる就労ビザの種類も変わります。
Civil Engineering DraftspersonはMLTSSL (中長期戦略技能リスト)、CSOL (Core Skills Occupation List) という職業リストに含まれます。
Civil Engineering Draftspersonで取得できるビザとしては:
- サブクラス186:Employer Nomination Scheme visa (雇用主指名制度ビザ)
- サブクラス189:Skilled Independent Visa (技術独立ビザ)
- サブクラス190:Skilled Nominated Visa (州スポンサービザ)
- サブクラス482:Skilled In Demand Visa (雇用主スポンサービザ)
- サブクラス491:Skilled Work Regional (Provisional) visa (地方移住暫定スポンサービザ)
- サブクラス494:Skilled Employer Sponsored Regional (Provisional) visa (地方型暫定雇用ビザ)
*ビザの申請条件や詳細は各ビザのページからご覧いただけます。
Civil Engineering Draftspersons(土木製図技術者)に必要なコースを学べる学校
TAFE クイーンズランド( TAFE Queensland)

画像引用元(https://tafeqld.edu.au/news-and-events/news/2022/innovation-and-sustainability-meet-at-the-robina-campus)
オーストラリアクイーンズランド州政府が運営する職業訓練学校TAFE。州立の学校になるため学校の規模・知名度・質共にとても安定している学校です。
プライベートカレッジより施設の充実度や学生サポートに定評があり、オーストラリア現地の学生向けにもコース提供を行っているため、他のプライベートカレッジとは異なる履修環境で学習することができます。
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コース名 | Associate Degree in Civil Engineering |
キャンパス | Brisbane |
コース期間 | 2年 |
学費 | $26,080(2025年7月時点。料金は年度によって変動します。) |
入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明IELTS 6.0 (各バンド5.5以上)相当の英語力 |
サイト・インスティテュート(SITE Institute)
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画像引用元(https://si.edu.au/)
Site Institute は、2016年に創立された比較的新しい学校です。オーストラリアでも随一の規模と成長スピードを誇る教育、職業訓練サービス等を提供している会社 Siteグループによって運営されています。Dual Diplomaのコースを提供していうことも特色の一つとなっております。
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コース名 | Diploma of Engineering – Technical
Diploma of Civil Construction Design |
キャンパス | Brisbane |
コース期間 | 2年 |
学費 | $26,050(2025年7月時点。料金は年度によって変動します。) |
入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明IELTS 6.0 (各バンド5.5以上)相当の英語力 |
オールブライト・インスティチュート (Albright Institute)

画像引用元(https://albrightinstitute.edu.au/sydney/)
2017年に設立されたAlbright Instituteは,メルボルン、シドニー、アデレード、ブリスベン4つのキャンパスを持つ語学学校と専門学校です。リーズナブルな授業料、国際色豊かな学生が特色となっております。
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コース名 | Diploma of Civil Construction Design
Advanced Diploma of Civil Construction Design |
キャンパス | Melbourne, Perth, Adelaide, Brisbane |
コース期間 | 2年 |
学費 | $19,700*オーストラリア国内申込
$20,700*オーストラリア国外申請(2025年7月時点。料金は年度によって変動します。) |
入学条件 | 高等学校相当以上の学歴の証明 IELTS5.5(各バンド5.5以上)相当の英語力 |
その他Civil Engineering Draftspersonsのコースを提供している学校
※表は横にスクロールできます。
QLD | ・オーストラリアン・ランゲージ・スクールズ(ALS)
・シドニースクールオブビジネスアンドテクノロジー(Sydney School of Business and Technology) ・スキルズインスティテュートオーストラリア(Skills Institute Australia) ・オーストラリアンカレッジオブテクノロジーアンドビジネス(Australian College of Technology and Business) ・カンタベリー・テクニカル・インスティテュート(CTI) |
NSW | ・シドニースクールオブビジネスアンドテクノロジー(Sydney School of Business and Technology)
・TAFE ニューサウスウェールズ(TAFE NSW) |
VIC | ・オールブライト・インスティチュート (Albright Institute) |
SA | ・TAFE サウスオーストラリア(TAFE SA)
・スキルズインスティテュートオーストラリア(Skills Institute Australia) |
WA | ・TAFE ウェスタンオーストラリア(TAFE WA)
・スキルズインスティテュートオーストラリア(Skills Institute Australia) |
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